若手は様々に注文を重ねているのを、嬉しく見ながら。杯を重ねて。
私の〆には、やはりお煮付とお結びかと思いました。かまの煮付も出来るよっと言われましたが、それは若手にお任せしました(笑)。
■きんき煮付
わぁあ…煮奴も一緒に。沢山お上がりって言葉が聞こえるようでした(微笑)。
あまじょっぱい味をまとった白身は、あくまで優しい。晩酌にも、ご飯のおかずにもなる工夫がいきていました。
飯屋ではなくて、居酒屋だから。定食に仕立てる、ご飯や汁物はおかない。しっかりと住み分けた、昭和の生真面目さは、健在でした(ニッコリ)。お酒を飲む大人の場所。
言い換えれば、こどもがお酒をのむ大人を見るのは、晩酌のお父さんか、親戚が集まる席だけのことだった。昭和は、大人と子供にはっきり境があった時代だったのだと、思い返したのでした。
揚物からは蔵の師魂 (鹿児島、米焼酎)をロックで合わせました。実直どうしの組み合わせは、日本の食らしくまとまりました。
昭和の時代に、遠方地の手のかかった焼酎を取り寄せるのは難しかったろう…。その意味で、物流の発達は、選択肢を豊かにしてくれたと思います。東でも、焼酎の立場はかわったと思います(ニッコリ)。
■焼きお結び、沢庵
写真をとる前に、お皿を手渡してしまったようです。かしっと焼かれた、醤油の焦げ香が懐かしい、大きなお結びでした。
お酒のあてであっても、ひもじくないように。おなかを満たす、一皿ごとに実直さがあって。
昭和の料理屋の上等料理をみるような。心を温める実直な料理をみた気持ちになりました。
昭和の居酒屋は力強いって、頼もしく思った夜でした。こういう仕事の仕方を、若手にもおいていきたいと思った夜でした。(ニッコリ)
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