過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

オステリアを楽しむ・白猪5:映画をみるように

2018-09-16 09:40:00 | 旅日記
★8月のフィレンツェ・飛び込み記事です★



■FRAGOLE CON CREMA DI MASCARPONE
■手前:マスカルポーネ・クリームかけ、苺

これは、ほの甘いマスカルポーネ・クリームが印象的。英国ならカスタードを合わせるところ。イタリアだなっと感じます。
八月であっても、中央市場には苺がでていました。酸味のある苺があればこそ、のデザートと思いました。

奥は、トスカナ伝統の大人の食後です。寄って見ます(笑)。



■VIN SANTO TOSCANO E CANTUCCINI

くすくす。デザートではなく、食後の呑み!の証しです。あくまで主役は、トスカナ伝統のVin Santo酒。そこに、堅いアーモンド・ビスコッティ(cantuccini)を浸す、のです。
他のリストランテでは、cantuccini con vin santo と記述してました(笑)。

楽しんでかじりながら、店内を眺める楽しさ。

オーナーと思う、年配のご老人が、酒カウンタで、クリームをひいた皿に、苺を刻みながら、ハートを描いているのを見ました。それは、嬉しそうに、丁寧に並べていて。
運んでいった先は、若い男女のいる席。普段着に見える青年は、寛いでいて。華やかに着飾った女性は、ちょっと居心地が悪そう……。
ご老人は、青年の肩に手をおいて、苺のハートを彼女にむけて、笑顔でおきます。
彼女が、少し強ばった笑顔を、ご老人にむけます。

……このテーブルに案内された時に、ご老人が孫にするように、青年を嬉しそうに迎えて。女性をうやうやしく、座らせたっけ…。

だとするなら、想像するのは…。
彼女は、今日、プロポーズされるのでは?と思ってきたのに、有名とはいえ、オステリア…。何故?
青年は、自分が育った場所にある、自分らしく居られる場所に、彼女を連れてきたかったのではないかしら?
シャイで上手く言えない青年を知っている、ご老人が、助け船をだしたのかな?

歳を重ねた自分には、微笑ましく見える、ぎこちなさでも、二人の選択肢は違うかもしれません(微笑)。

酒場の中にある、暮らしの一場面、まるで映画を観るような気持ちになった、体験でした。幸せでありますように! 祈る気持ちでした。(歳をとりました、ワタクシ(笑))

素敵な時間でした。
名残惜しかったけれど、立ち上がる私達。
先程のご老人が近寄ってきて、片手をおしいだいてキスする昔ながらの挨拶をして、「素敵な笑顔だね。ありがとう。次はいつ、きてくれる?」と話してくれました。異国の旅人を、もてなしてくれる、優しい人達でした。

■Osteria del Cinghiale Bianco、Borgo San lacopo, 43R, 50125 Firenze


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オステリアを楽しむ・白猪4:ラストはトリッパ

2018-09-16 07:37:00 | 旅日記
★8月のフィレンツェ・飛び込み記事です★

ワインをのんびり楽しみます。店内は賑わっていて、楽しむ笑い声が好ましく聞こえます。それがウマクいっているペアは、幸せそうに見えます(微笑)。



■TRIPPA ALLA FIORENTINA
■フィレンツェ風トリッパ

明るい色!チーズ、トマトのよい香りがして、いわゆる もつ煮込みのような、くすんだ感じがしません。
トリッパ好きの同行者が、最初に口にして、笑顔が大きくなりました(微笑)。
トリッパが美味しいと、フィレンツェは有名だそうで、期待していた、それ以上だ!と言うのです。(ニッコリ)
ランプレドット(牛の第4胃)の煮込みが有名なフィレンツェで、あえて、第2胃を主力とするトリッパを食べたいと、思ったときいていました。

食肉とそれに関わる産業が、非常に優れていることは、中央市場や町中の肉屋、レストランをみていても気づくところではありました。
主力となる高価な食材の、まわりにある、扱いの手間がかかる部分を、美味しく仕上げる。手間を惜しまず、仕事する人がいる。
フィレンツェの始末の心、美味しく食べきる熱意を、しみじみと理解した、嬉しい食でした。



ごりっとした臓器壁感ではなく、しっとり&ムチュンで噛んで、壁内のコラーゲンのもつ滑り感に、トマトが絡む食感に、驚きます。
こんな調理の仕方があるのか!

ソースをぬぐいとるだけでなく、パンに挟んで食べたくなる。
街うちでパニーニの具材になってるのを、のけ反って見なかったことにした(笑)のを、後悔しました(笑)。

現地で食することの意味を、改めて感じました。
リストランテ、トラットリア、オステリア、市場。明確な違いを持つことで、豊かな選択肢のある食世界に、拍手した夜でした。


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