16日(土)午前1時過ぎ、熊本でM7.3の「大地震」が発生。これが一連の地震の「今のところ本震と考えられる」と発表された。
1911年3月11日の東日本大震災のときも、その前々日から二日間で250回という、異常な数の群発地震が発生した。そのときのデータの一部が次のとおり。
今回の「熊本大地震」でも、ほぼ同様の経過を示している。
《東日本大震災時の「前震」状況の一部》
今回の「熊本大地震」においても、最初の地震は「前震」に過ぎなかった。活断層に起因する地震らしいので、断層の亀裂が阿蘇山方向に向かう可能性を考えれば、素人でも「阿蘇山大噴火」の悪夢がよぎる。
昨日、TVで次のような発言があった。
「(東南海地震が起きる)そういう見方になりますね…そう思いたくはないが、東南海地震が起きる可能性が高くなった」(4月15日「みんなのニュース」(フジ系)で笠原順三・東大名誉教授(地震学)が発言)
東京大学の地震研究者がここまで明言するとは驚きだった。笠原氏はその根拠として、三重県南東沖を震源とするM6.1の地震(4月1日)を挙げる。また、首都圏直下地震の予兆を示す現象も広まっていると指摘する。
個別の被害報道ばかりの中で、次に起こる大災害の可能性を指摘したのは、勇気ある発言だったに違いない。
マスメディアは「東京五輪」「おもてなし」とばかりはしゃいでいる場合ではない。差し迫る危機をきちんと伝えることが「報道の使命」ではないのか?
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