4月
11月
このところ我が家の周辺で急に宅地化が進み、身近な街中のみどりの自然がなくなっている。街中のささやかなビオトープでもある田んぼが消え、わずかに残っていた貴重な林の木々が倒された。かつてはオオムラサキが舞った林だ。長い間この林に棲息していたキジは、時折庭に姿を現してくれた。また、数年前まで、田んぼの脇を流れる細い水路に見かけたサワガニやドジョウも消えてしまった。
これらの経済優先の宅地開発に、真剣な環境アセスメントはあったのだろうか。快適空間とは何なのだろうか。豊かな自然に囲まれた会津盆地ではあるが、市街地のみどりも潤いある景観であり、小さな生きものたちのオアシスである。
倒した木々を運び、土を掘り起こすパワーショベルの大きな音が響いている。失われる小さな自然、追われたチョウや小鳥たちを思うと切ない。