エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いわきの思い出

2006-10-17 | スケッチ


スケッチブックを整理していたら、いわきにいた頃の絵が出てきた。
いわき勿来への単身赴任は41才、もうあれから20年にもなる。
そのころ、子どもが中学、高校生の多感な時期で、休日にいわきに居たことはほとんど無かった。 4年間の、土、日曜日はほとんど会津へ帰っていた。
 2晩を我が家で過ごし、月曜日の朝5時、妻の持たせてくれる食料品を袋一杯持って1週間の出勤だった。冬はいやだった。まだ真っ暗な雪の道を150キロ、いわきへ向かった。当時は高速もなかった。郡山、須賀川、石川、古殿、いわき と今思い出すだけで辛い。
夕食は毎晩しっかり飲んでいたので、おかずや麺類で済ませることが多く、転勤の時求めた小さな炊飯器を使ったのは数回だった。
 そんないわきでのわびしい日々の夕方、ときどき海を見に行った。スケッチは、そんないつか描いた海の風景だ。勿来海岸で、打ち寄せる波を飽かず眺めていた。絵を眺めていると、寂しかったその時の思いが甦って来るようだ。また、時には活気あふれる県境の隣町、港を訪ねたこともあった。
 海は広かった。この広い果てしない海原を見て育ったら、もっと心の広い人間になれたかなと思ったりした。
 スケッチを見ていたら、いろいろな思い出が甦ってきた。

以下に、いわきの風景をスクロールギャラリーで載せる。

  いわきの風景   
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     静かな入り江                                勿来海岸                                     海を描く                                      塩屋崎灯台                    活気あふれる平潟港                            植田堂の作踏切前                           
 
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