スケッチブックを整理していたら、いわきにいた頃の絵が出てきた。
いわき勿来への単身赴任は41才、もうあれから20年にもなる。
そのころ、子どもが中学、高校生の多感な時期で、休日にいわきに居たことはほとんど無かった。 4年間の、土、日曜日はほとんど会津へ帰っていた。
2晩を我が家で過ごし、月曜日の朝5時、妻の持たせてくれる食料品を袋一杯持って1週間の出勤だった。冬はいやだった。まだ真っ暗な雪の道を150キロ、いわきへ向かった。当時は高速もなかった。郡山、須賀川、石川、古殿、いわき と今思い出すだけで辛い。
夕食は毎晩しっかり飲んでいたので、おかずや麺類で済ませることが多く、転勤の時求めた小さな炊飯器を使ったのは数回だった。
そんないわきでのわびしい日々の夕方、ときどき海を見に行った。スケッチは、そんないつか描いた海の風景だ。勿来海岸で、打ち寄せる波を飽かず眺めていた。絵を眺めていると、寂しかったその時の思いが甦って来るようだ。また、時には活気あふれる県境の隣町、港を訪ねたこともあった。
海は広かった。この広い果てしない海原を見て育ったら、もっと心の広い人間になれたかなと思ったりした。
スケッチを見ていたら、いろいろな思い出が甦ってきた。
以下に、いわきの風景をスクロールギャラリーで載せる。
< <><><><><><> 静かな入り江 勿来海岸 海を描く 塩屋崎灯台 活気あふれる平潟港 植田堂の作踏切前 < |
【オンマウスで止まる】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます