エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

100年以上前の雛人形

2010-02-22 | 文芸
   

日新町の竹問屋 平出吉平商店のおひな様を見せていただいた。
福島民友に「100年以上前の雛人形」の記事が載り(2010.1.31付け)、一度見てみたいと思っていた。



 店主の平出幸朗さんから説明を伺った。平出さんのお母さんの生まれた明治29年に購入したもので、最近、たまたま蔵で見つけたものだ。
 ずっと蔵に眠っていた雛人形たちが、晴れ渡り春の日が差し込む店先で、嬉しそうに並んでいた。
ちいさな食器が載った会津塗りのお膳や、いろいろめずらしい飾りものが賑やかだ。
 お雛さまの顔立ちも時代と共に変わるらしい。近づいて、上品なお顔を拝見させて貰った。
 お人形は一体づつ真綿にくるまれ袋に入れられていた。その和紙の袋には、お母様の短歌が墨書されていて、心優しくおひな様を保存されていたことが偲ばれた。
(2010.2.21)



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2 コメント

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そこは新しい風の通り道 (黙想)
2010-02-23 16:09:32
 お雛様 屋号の看板にも往時の豊かな重みを思いますね。雛の顔古今雛かな?いや違うかもと暫し眺めて、瓦人形の数々の間にハンドバッグが見えます。そして貝が。宝貝ではないようだけど、大きな巻貝も子供の大事な ごっこ遊びに使ったかな 色々想像が湧いてくる写真です。一年一度のお雛様 とっておき が大変といいます。真綿と歌を詠まれた和紙袋にも心あふれて近かったら是非見に行きたい。看板も。
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豊かな重み (会津マッチャン)
2010-02-23 22:34:58
黙想さん。おばんです。
コメントありがとう。


今年は店主のお母様の三十三回忌だそうで、
たまたま見つけたひな人形に、何か不思議な縁縁を感じるとおっしゃっていました。
 小物はたぶんお子さんたちが遊んだ思い出深いものでしょう。古いものは大切ですね。

今日は気温12℃まで上り春を感じました。明日はもっと暖かになるようです。そちらも雪解けが進むでしょう。
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