今日の散歩は、往復約5~6km程か、久々に会津大学の紅葉を楽しんだ。
しばらくぶりに懐かしいラウンジで本でも開こうと、先ず図書館へ入った。
小さな植え込みの見えるラウンジ前の広かったスペースには机が配され、少し窮屈になっていた。
新聞を手に座ろうとしたとき、司書の方か、「カードはおありですか?」と利用証の提示を求められた。「ちょっと新聞を・・・」と言ったが、駄目なんですと。
何年も前にはずっと利用証を作っていたが、本の貸し借りの時だけ必要と思っていたのが浅はかだった。
そう言う決まりだから仕方ない。思えば、訳のわからない人が入ったのでは管理上問題はあるだろう。済みませんといって外へ出た。
少しがっかりしていつものビオトープへ向かった。
目的の一つポプラ並木が青空に天高く聳えていた。グランド脇の木々があまりに美しかった。
クヌギの木の下で大きなドングリを拾った。黄色く色づいた葉にアキアカネが止まった。ペアも近づいてくれた。
手を近づけると指先に止まってくれた。 しばしの輝くいのちを見つめた。
キタテハも顔を出ししばらく追いかけっこ。 こんな陽はもう無いような気がして、一人降り積む落葉に腰を下ろした。
美しい晩秋のグランドを楽しんで帰路についた。
近道の大塚山墓地を縫って街路樹のハナミズキの赤い実がきれいだった。葉がいっぱい落ちている木ほど実がたくさんついているように感じた。
青空に鮮やかな赤い実はまるで作り物のように(逆か?)洗練されて見えた。
錦秋の秋に通りかかった大塚山墓地の墓碑の一つに目が止まった。
統一された大きさの大理石に、李白の望郷の詩の一節が彫られてあった。
「頭を挙げて山月を望み
頭を低れて故郷を思う
李白」
裏にはご夫婦のお名前が刻されていた。
今、故郷会津を離れ、他所で元気に老後を送って居られるご夫婦を想像した。
どんなお人なのだろうか。墓石にどんな思いで漢詩を刻んだのだろうか。しばし、思いを巡らせた。
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