エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

晩秋の風物詩「野沢菜漬け」

2006-11-24 | 日々の生活
            《 信州の風物詩 野沢菜を洗う 》

 暮れから正月、雪の季節から春先まで、我が家では信州の野沢菜漬けを楽しんでいる。
 今年も、昨日宅急便で妻の実家からみずみずしい野沢菜が届いた。年によっては、旅行がてら野沢菜の収穫に帰ることもあった。 今年は温かかったが、強い霜が2回ほど当たったので少し早めに送ってくれたそうだ。霜が当たると葉が柔らかくなるそうだ。
 もみじ葉が一片ごとに散り始める穏やかな小春日和に、庭で、妻のいつも変わらぬ「信州の風物詩」である。
 野沢菜漬けはお菜洗いから始まった。ほとんど洗わなくてもいいくらいきれいにして送ってもらった。野沢菜の丈に合わせた漬物ケースに漬けるが、ぴったりの丈だった。。塩をふり、少し砂糖を入れる。砂糖を入れると、野沢菜の灰汁っぽさが抜けてまろやかな優しい味になるそうだ。いつもは鷹の爪を入れるが、孫もいるので今年は入れない。
はじめは重い重しを乗せ、水が上がってきたら軽い重しに替える。10日ばかりで食べ始められる。
 野沢菜はご飯によく合う。あの茎の歯ごたえが何とも言えない。食後茶碗に注いだ白湯に葉の部分を広げて飲む味がまた格別だ。そして、野沢菜漬けは春が近づくとどうしても飴色に変色する。でもその野沢菜も油で炒めてチャーハンにしたり、砂糖で煮詰めて佃煮風にして懐かしい味を楽むこともできる。
 信州では、真冬には氷の付いたままの青い野沢菜が食卓に出される。
 冷たい、緑の鮮やかな野沢菜をいただいた、さわやかな信州での懐かしい青春がよみがえってきた。


《信州から届いた野沢菜》  

     《重しを乗せ 水が上がるのを待つ》

 

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