エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いのちを詠う

2018-02-03 | 日々の生活

 

 

今朝のラジオ深夜便4時台で、〈いのちを詠う〉を聴いた。

歌人・細胞生物学者 永田和宏永田和宏氏が妻の歌人・河野裕子を語っていた。

彼女が亡くなってもう8年になる。

闘病する妻とのふれあいを淡々と語る胸の内を想像しながら、また涙があふれた。

彼の語る妻の癌との闘い、再発の恐怖に、自分自身の大病の過去を重ねていた。

なんとか生かされ、過ごす日々がありがたいが、あらためて40数年間連れ添う妻への思いが湧いた。

もっと充実した日々をと願った。妻と仲良く、家族一人一人と過ごせる日々はあと幾日あろうか。

一日一日を大切にしたい。共有できる限られた妻との時間を大切にしたい。

河野裕子を知ったのは何時だったろうか。

拙ブログ内で「河野裕子」を検索し、一つ一つを読み返した。
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E6%B2%B3%E9%87%8E%E8%A3%95%E5%AD%90

「共有できる時間」            2012-11-02 | 日々の生活
「家族の歌」              2012-04-04 | 文芸
「逝く母と詠んだ歌五十三首 永田 紅」   2010-11-04 | 文芸
「感謝、感謝」              2009-12-11 | 健康

またいつか書いた同じ感懐を新たにした。

《一年一年、何と早く過ぎていくことか。あれから7年、あれから15年、30年と、思い返す懐かしかったあのころ・・・。

生きた密度は比ぶべくもないが、私も妻も、河野さんと同い年だ。

本当に人生は短いと思う。また、家族の幸せを思う。》 

《改まって、健康に感謝、人々に感謝の日々だ。残された老後、これまでいただいたご恩に報いたい。

そして、家族に支えられ、穏やかに、楽しく過ごしていきたいと思っている。》


今日も感動に震えた。

2018-02-02 | 自然観察

 

今日も猪苗代湖・崎川浜にコハクチョウを訪ねた。

この厳寒の大自然に包まれ暫し立ちつくし、旅立ち前の水鳥たちをみつめた。

紺碧の湖に緩やかに列をなし流れるコハクチョウ。

鳴き交うハクチョウはいつも愛おしく、切なさが込み上げる。

   

湖に注ぐ川の河口付近の浅瀬に集う。

 

やがて湖水を蹴りながら三々五々飛び立つハクチョウを目で追う。

 

  

 

  

  

大自然の静寂、再び、三度、この凛とした感動に浸った。

紺碧の湖に頂を隠した会津嶺がそびえ、松原に続く対岸の蜃気楼が美しかった。

 

   

 

       春の息吹

  

今日も感動に震えた。                                                                                                     代替わりした柴犬  また来るよ。

じきに訪れる別れを思うと切ない。

大自然の使者よ、しばし安らぎ、遊べ。


「いまから   ここから 」

2018-02-01 | 日々の生活


昨日は皆既月食、150年ぶりの「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と聞いた。

 ネットより

庭に出ると、夕方激しく降った雪は上がっていたが、残念ながら月は見えなかった。

テレビのニュースで鑑賞した。美しい大宇宙の神秘に触れた。

不思議なことだ。間違いなく地球は止まらずに回っている。

 

 朝一番で、町内の除雪について苦情の電話があった。

早速出向くと、駐車場前に道路の雪がこんもり。

でも、排雪業者へお願いするほどではなく、厳しい言い方だが、「各戸の間口はそれぞれで処理を!」とお願いした。

だって、町中が同じ状況だ。

最近、公に頼る風潮があり、どうかと思われることも。

一方、ボランティア精神発揮のお年寄りもいる。率先して、ゴミステーションの雪かきもやってくれる。感謝、感謝だ。

帰路、町内を回った。方々で雪かき風景を見た。

久々に春の陽が差し、遠く磐梯の頂が光っていた。

  2階から

  

爽やかな朝方、あらためて町へ出た。

清々しい雪道を、町内会の文具購入、郵便局で地域会計の通帳記載など雑用を済ませ、短大図書館へ寄る。

図書館へは、静寂を求めて、週に1~2度、主に新聞を見に行く。

いつも、小一時間かけて全国紙に目を通す。地方紙にない記事にいろいろ教えられる。

社説、政治欄は興味ある表題の記事だけ、コラム欄、文化・文芸欄や科学欄が好きだ。

いろいろな思いが巡り、いつも生きる元気をもらう。

何よりも静かな環境が好きだ。

学生が数名、机に向かっている。

ぼんやり眺める書架に、掛け時計が見える。秒針が音を刻むように回っている。

 短大入り口 八幡神社

 ナンテン  終の棲家へ

 毎日、起きると積雪 

 

2月に入った。 相田みつをの日めくりカレンダー、今日1日には 

   「いまから ここから み 」と。   

なんだか気が引き締まる。