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媒酌人(仲人)の披露宴での挨拶で、「先ほど、このホテルに起きましてご両家のご婚儀が古式豊かに、滞りなく行なわれましたことをここにご報告申し上げます。・・・」などと言うのを聞きますが、間違いです。「古式豊か」では、古臭くてカビが生えたようで、厳かな結婚式が台無しです。
「古式床しく」と言うのが正しい使い方です。「床しく」とは、「奥床しい」という言葉もあるように、「心がひかれる、上品である」、という意味なのです。「古式床しき結婚式」「古式床しい催し」などと言うのが正しい使い方。
こ‐しき【古式】
昔から伝わっているやり方。「―にのっとる」「式典を―ゆかしく執り行う」
ゆかし・い【床しい/▽懐しい】
[形][文]ゆか・し[シク]《動詞「行く」の形容詞化。心ひかれ、そこに行きたいと思う意。「床」「懐」は当て字》
1 気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである。「―・い人柄」「古都の―・い風情」
2 なつかしく感じられる。昔がしのばれるようすである。「古式―・い祭礼」
3 好奇心がそそられる。見たい、聞きたい、知りたい、欲しいなどの気持ちを表す。
大辞泉
似た言い方に「古式床しく、馬上豊かに」「古代色豊かに」などがあり、これらの混同から起こったものだと思います。
熊本民謡『田原坂』
「雨は降る降る 人馬(じんば)は濡れる 越すに越されぬ 田原坂 右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱 馬上豊かな 美少年♪」
したっけ。