都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
美しい声で鳴くカナリアの原産地は、アフリカ北西部の大西洋上に浮かぶ「カナリア諸島」です。
カナリアと言う名前の由来は、この「カナリア諸島」なのです。さらにルーツを遡ると、もともとカナリアとは「犬」という意味だったのです。
15世紀初め、この諸島には、犬のような顔を持った人間が住んでいるという伝説があったそうです。そして、スペイン人が上陸したときに、犬の鳴き声が聞こえてきたそうです。それを聞いて、彼らは伝説を事実だと思い込んだのです。
そこで、この島をスペイン人は「Islas Canarias(イスラス・カナリアス)」と名付けたのです。この「イスラス・カナリアス」という名前は、ラテン語名「Insula Canaria(インスラ・カナリア)」で「犬の島」という意味だったのです。
他にも、古代ローマの学者大プリニウスが、島に多くの野犬がうろついていることを最初に伝えたことによるとする説もあります。
また、かつて生息していたアザラシ(ラテン語で「海の犬」と呼ばれる)に由来するとする説もあります。
いずれも、「犬」が係わっています。
この島で、鳥の「カナリア」が発見されるのはずっと後のことなのです。
16世紀にスペイン人がカナリア諸島から持ち帰って飼育したのが最初といわれています。当時スペインの上流社会にカナリアの飼育が流行し、イタリア商人がこれに目をつけ、カナリア飼育熱はヨーロッパ一円に広がったそうです。
ドイツで品種改良が進められ、鳴き声の良いローラーカナリア(Roller Canary)がつくられ、イギリス、フランス、ベルギーでは姿の改良が行われ、イギリスのスタイルカナリア、オランダの巻き毛カナリアなど、さまざまな品種がつくられましたのです。
アメリカではレッドカナリアがつくられ、日本には18世紀後半、長崎に入ったといわれています。
したっけ。
もず【百=舌/×鵙/百=舌=鳥】
1 モズ科の鳥。全長約20センチ。雄は頭部が赤茶色で目を通る黒い帯があり、背面は灰褐色、下面は淡褐色。雌は全体に褐色。くちばしは鋭い鉤(かぎ)状をし、小動物を捕食。秋になると、獲物を木の枝などに突き刺して速贄(はやにえ)を作る習性があり、また、長い尾を振りながらキイキイキチキチと鋭い声で高鳴きをする。平地や低山の林縁で繁殖。もずたか。《季秋》「かなしめば―金色の日を負ひ来/楸邨」
2 スズメ目モズ科の鳥の総称。チゴモズ、アカモズは夏鳥として、オオモズは冬鳥として日本に渡来。
大辞泉
「もず」の語源は諸説あるようです。
そのひとつは、「モ」は鳴き声、「ズ」はウグイスやカラスのように、鳥を表す接尾語とする説があります。
「ス」はそうなのかな・・・と思いますが、「モ」が鳴き声だとは納得できません。自宅庭にも「モズ」は飛来しますが、その鳴き声は「キイーキィキィー」と甲高い声です。
※写真の「モズ」は、2004年5月に自宅で撮影したものです。
また別の説では、「モ」は鳴き声ではなく、かずの多いことを表す「モモ(百)」であり、百鳥の声を真似るからだといいます。
漢字表記「百舌(百舌鳥)」も「百の舌を持つ鳥」を表していることから、鳴き声を真似ることからの表記だと思われます。
また、別の漢字表記では「鵙(もず)」と書きます。この漢字は、貝の部分が元々は「目+犬」で、犬が目をキョロキョロさせることを表すのだそうです。
それを音符にし、目をキョロキョロさせて虫を捕獲する鳥を表したのが、「鵙」だそうです。
「鴃」「伯労・伯労鳥」とも書くそうです。(季語として使われることが多い)
「モズ」を「百舌鳥」とも書きますが、どこまでが「も」でどこからが「ず」なんでしょうか・・・。普通、ひらがなを漢字にした場合、文字数が減ると思いませんか・・・。
「百舌鳥」は、元々は「百舌」と書いて「もず」と読んだようです。ところが、「百舌」だけでは見た目に何なのか分かりにくいので「鳥」の字を付けて「百舌鳥」としたという説もあるようです。
不思議ですね。しかし、この問題は「百舌鳥」だけにとどまりません。他にも漢字三文字でひらがな二文字の言葉としては、「香具師(やし)」、「山手欅(ぶな)」「飯匙倩(はぶ)」などがあります。
や‐し【香具師/野師/野士/弥四】
盛り場・縁日・祭礼などに露店を出して商売したり、見世物などの興行をしたりする人。また、露天商の場所割りをし、世話をする人。的屋(てきや)。
ぶな【×橅/山=毛=欅/×椈】
ブナ科の落葉高木。・・・
はぶ【波布/飯匙倩】
クサリヘビ科の毒蛇。・・・
大辞泉
また、「紅葉」を「もみじ」と読む場合、どの漢字にどの読みを当てているのでしょうか・・・。 これも似たような疑問です。
実は、これらは「熟字訓」と呼ばれ、「百舌鳥」の3文字で「もず」、「紅葉」の2文字で「もみじ」なのです。他にも、「今日(きょう)」「昨日(きのう)」「土産(みやげ)」などがあります。
じゅくじ‐くん【熟字訓】
2字以上の熟字を訓読みすること。「昨日(きのう)」「大人(おとな)」「五月雨(さみだれ)」など。
大辞泉
漢字を無理やり日本語に置き換えたために起こった珍事と言ってもいいのかもしれません
したっけ。
「最後の忠臣蔵」を見てきました。
瀬尾孫左衛門と寺坂吉右衛門の「忠臣蔵」その後の物語です。
瀬尾 孫左衛門(せお まござえもん、生没年不詳)は、江戸時代前期の武士。元禄赤穂事件で活躍した大石良雄の家臣(浅野家家臣ではない)。逃亡者の一人です。
大石良雄は赤穂藩主浅野長矩の家臣だが、1500石という高禄を賜っているので、大石家に仕える武士というのも存在した。御用人ともいいます。そのうちの1人がこの瀬尾孫左衛門です。
したがって浅野長矩から見れば瀬尾は又家臣(家臣の家臣。)ということになります。本来、瀬尾に浅野家家臣の盟約に加わる資格はありませんが、大石良雄に懇願して特別に入れてもらったということになっています。
この話は、「忠臣蔵」として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で生き残っていた男2人の物語を追う。事件前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、大石内蔵助より、浅野家家臣のその後を見届けるという密命
を受けた寺坂吉右衛門役に佐藤浩市。二人の男に課せられた密命
の物語です。
瀬尾孫左衛門は大石良雄の妾、「可留(かる)」の娘「可音(かね)」を育て上げるという密命を受け、商人「孫左」として生きています。
「可留」とは「仮名手本忠臣蔵」で「おかる・勘平」として名高い「おかる」です。
言うにいえない密命を受け、人に罵られながら生きる孫左衛門が哀れです
。
役所広司主役ですが、佐藤浩市がいい。いい男っぷりです。「吉右衛門」が「孫左」を見つけ、その逃亡の真相を知ったときに、無言で「孫左」を見つめるシーンでは、恥ずかしながら・・・、思わず涙が・・・。
派手さはありませんが、静かに二人に心情を描いていきます。男ってヤツはなんて馬鹿なんだろうと、女性は思うかもしれません。しかし、与えられた仕事を懸命にやり遂げようという「けな気」さに、涙なくては見られませんでした。
人形浄瑠璃「曽根崎心中(近松門左衛門)」が劇中に挿入され、登場人物の心情と重なります。
勿論この物語は「赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件」という史実を題材にしていますが、フィクションです。
「可音」役の「桜庭ななみ」という女優さんは知りませんでしたが、なんとも可愛らしい。「孫左」でなくても、守ってあげたい・・・。
したっけ。
ひよ‐どり【×鵯】
スズメ目ヒヨドリ科の鳥。全長26センチくらい。全体に暗青灰色で、目の後ろに褐色の斑がある。ピーヨピーヨと大きな声で鳴き、波形を描いて飛ぶ。低山から平野にかけて広く分布し、冬は暖地に移動。木の実や花の蜜を好む。ひよ。ひえどり。《季秋》「―は磧(かはら)につづく林より/犀星」
大辞泉
スズメよりずっと大きく尾は長め。体は灰褐色で頭上は青灰色味が強く、耳羽は褐色です。
声は「ピーョ、ピーョ」と騒がしく鳴き、飛びながら「ピーッ、ピーッ」と鳴く。「ピーピョロピ」と鳴くこともあります。
全国に分布し繁殖していますが、北部のものは秋に暖地に移動する。10~11月には次々と移動する群れを各地で見ることができます。低地から山地の林にすみ、庭や公園でも普通に見られます。深い波形をえがいて飛ぶのですぐわかります。
うちの庭には「ヒヨドリ」が年中います。常連さんです。ヒヨドリの一般的な鳴き方は前記のように「ピー~ヨ ピーヨッ!」ですが、時々「ツツピーッ!ツツピーッ!」と鳴くことがある。これは常連さんのシジュウカラの「ツツッピン! ツツッピン!」を真似たみたいな鳴き声だから、ヒナの頃にシジュウカラの鳴き声を聴いて育ったのかも知れない。でも、シジュウカラより体が大きい分鳴き声がデカいし、うるさい・・・。
「ホケキョーキョー!」と、ウグイスの真似をすることもある。
慌ててカメラを持ち出して、姿を探して見つけたら、ヒヨドリ・・・。とんだ物真似上手なのです。
名前の由来は、甲高い声で「ピィーヨ、ピィーヨ」と鳴くことからだそうです。
平安時代からヒエドリ(稗鳥)と呼ばれていたそうです。ヒエを好んで食べていた事に由来していたそうです。しかし、ヒヨドリは果実や花蜜は食べるがヒエは食べないことがわかっています。とんだ濡れ衣を着せられたものです。
★おまけ★
ウグイスの鳴きまねをする鳥にガビチョウという、スズメ目チメドリ科(体長20-25cm)の鳥がいます。
日本:外来種。1980年代から東京、神奈川、山梨、福岡などで野生化し、繁殖している。北海道にはいません。
したっけ。
うぐいす〔うぐひす〕【×鶯】
1 スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科の鳥。全長は雄が約16センチ、雌が約14センチで、上面は緑褐色、腹部が白く、淡色の眉斑(びはん)がある。東アジアに分布。日本では夏は山地の低木林で繁殖し、冬は平地に降りる。鳴き声を楽しむために古くから飼育された。春鳥・春告げ鳥・花見鳥・歌詠み鳥・経読み鳥・匂い鳥・人来鳥(ひとくどり)・百千鳥(ももちどり)・愛宕鳥(あたごどり)など別名は多い。《季春》「―の声遠き日も暮れにけり/蕪村」
2 声の美しい女性をいう語。「―嬢」
大辞泉
ウグイスといえば、声が美しいことで知られる小鳥です。その鳴き声は「ホーホケキョ」ということになっています。しかし、この鳴き方にも上手い下手があるのをご存知でしょうか。
これは、多くの場合環境によって決まるのだそうです。ウグイスの幼鳥は親鳥など周りにいる成鳥の鳴き方を真似することで、「ホーホケキョ」を覚えるのです。
つまり、いくら素質があっても、周りにいる成鳥のウグイスの鳴き方が下手だと、上手くはなれないのです。
ウグイスのマニアは、上手な鳴き方をするウグイスのテープを聞かせてヒナのうちから特訓するのだそうです。(テープは古かったかな。今はCDかも・・・)
ですから、山でウグイスの声を聞くと色々な鳴きかたがあります。
「ホー、ホーケッキョ」とか「ホケキヨ」など見習い中のウグイスがたくさんいます。
囀り(さえずり)は「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」、地鳴きは「チャッチャッ」と鳴きます。このうち「ホーホケキョ」が接近する他の鳥に対する縄張り宣言、「ケキョケキョケキョ」が侵入した者への威嚇であるとされています。
じ‐なき【地鳴き】
繁殖期の鳥のさえずりに対して、平常の鳴き方のこと。
うぐいす‐じょう【鶯嬢】
《鶯の美しい声にたとえて》野球場や劇場などの場内放送をする女性のこと。
大辞泉
野球場や選挙カーのアナウンス嬢を、「ウグイス嬢」と呼ぶことがあります。これは声の美しさを、ウグイスにたとえた呼び方です。
因みに、「ホーホケキョ」と鳴く囀りは求愛ですからオスだけです。鳥の世界もオスが求め、メスが選択します。決定権はメスが握っています。・・・。
ですから、美しい声が売り物の「鶯嬢」はオカマ・・・。
したっけ。
へい‐じ【瓶子】
《「へいし」とも》1 酒をいれて、つぐのに用いる器。形は細長く、胴が張って口が小さい。銅・錫(すず)・陶磁器などで作る。徳利(とくり)。2 紋所の名。1を図案化したもの。
大辞泉
「瓶子」は、「へいじ/へいし」と読み、酒器の一種です。現代の徳利(とくり)と同じ用途につかわれました。
形は、狭い口のついた細長い頸(くび)に、膨らんだ下部をつけたのと、狭い口に膨らんだ胴部をつけ、その下部を細くしたのとがある。
「瓶子」の語源はわかりませんが、中国語では、「酒瓶」のことで「チョウヒン」と発音されます。「銚子」と音が似ています。
「神酒口(みきくち/みきぐち)」は正月にお神酒徳利の口にさす装飾です。地方により、素材は竹、ひのき、紙と異なります。炎を表あらわし万物を焼き清めるものといわれています。御幣(ごへい、神前に供える白い紙の装飾)の変形したもの、神様を迎え入れるためのアンテナとも言われています。
「榊立(さかきたて)」は神棚にお供えする榊を入れる、いわば花瓶です。
古代の出土品に瓶(へい)とよぶ須恵器(すえき:日本古代の灰色の硬質土器)があり、奈良時代にペルシアの影響を受けた唐から舶来した胡瓶(こへい)があり、いずれも瓶の上部が鳥首になっているのが特徴で、金銅製、陶製で三彩(さんさい:陶器に2種以上の色釉(いろゆう)を染め分けた加飾陶器)を施釉(せゆう:素焼きが終わった製品に釉薬(ゆうやく)をかけること。)したもの、ガラス製があります。
こ‐へい【胡瓶】
中国、唐代に流行した西域伝来の酒瓶。注ぎ口は鳳凰(ほうおう)の頭をかたどってある。金銀器・ガラス器・漆器などのものがある。日本でも宮中の節会などに用いられた。
大辞泉
平安時代には木製挽物(ひきもの)仕上げで白鑞(びやくろう)(錫(すず)と鉛の合金)蒔絵(まきえ)で桐竹鳳凰(きりたけほうおう)を描く瓶子(重文)が、奈良市・手向山(たむけやま)神社に残っているそうです。
中世には木地挽物に朱漆や黒漆を塗り、漆絵を描いた瓶子が盛んにつくられたようです。
しかし、鎌倉後半期に瀬戸中心に焼成、施釉の陶器が盛んとなり、その製品で岐阜県・白山(はくさん)神社瓶子は1312年(正和1)に奉納した銘文が刻まれており有名だそうです。神前に一対を奉納するのが通常である。
しょう‐せい【焼成】
[名](スル)原料を高熱で焼いて性質に変化を生じさせること。粘土を窯(かま)で加熱して石質にするなど。
大辞泉
歴史的に言えば、もともとは瓶子だったようで、徳利は後から考案された物のようです。室町時代には「とくり」の呼び名があったそうです。
因みに、その語源は、酒がその口から出るときのトクトクという音からきたといわれています。元の形は「とくり」で、トクは擬声語、リは副詞でサラリ、キリリなど語尾につく状態をあらわす接尾語であるといわれています。
平家物語にも「瓶子(平氏)の首が落ちた(瓶子が転倒したという説もあり)・・・」という鹿ケ谷の議の話があるそうです。
ししがたに‐の‐ぎ【鹿ヶ谷の議】
治承元年(1177)藤原成親・藤原師光(西光)・僧俊寛らの後白河法皇の近臣が、平氏を滅ぼそうと京都鹿ヶ谷にある俊寛の山荘に集まって行った秘密会議。多田行綱の密告により発覚し、師光は死罪、俊寛らは鬼界ヶ島に配流となった。
大辞泉
この時の瓶子は酒盛りで使われています。
徳利が考案され安価に流通するようになって瓶子は神器となったようです。
構造上は、瓶子は元々白い素焼きですが、徳利は素焼きの頃も白ではなかったようなので、原料の粘土にも差があったようです。
今でも色つきの瓶子はありません。(一部、色つきもあるようですが、神事には用いません・・・)
瓶子は神様用の徳利ということです。カミサン用の・・・。
したっけ。
冬の鍋には欠かせない、橙(ダイダイ)のしぼり汁のことを「ポンズ」といいます。「ポン酢」と書く場合もあります。しかし、これ表記は語源からすると間違いなのです。正しくは「ポンス」なのです。
だい‐だい【×橙/臭=橙/回=青=橙】
ミカン科の常緑小高木。葉は楕円形で先がとがり、葉柄(ようへい)に翼がある。初夏、香りのある白い花を開く。実は丸く、冬に熟して黄色になるが、木からは落ちないで翌年の夏に再び青くなる。実が木についたまま年を越すところから「代々」として縁起を祝い、正月の飾りに用いる。果汁を料理に、果皮を漢方で橙皮(とうひ)といい健胃薬に用いる。《季 花=夏 実=冬》「―は実を垂れ時計はカチカチと/草田男」
大辞泉
原語はオランダ語の「pons(ポンス)」なのです。本来はブランディー、ラム酒などに果汁、砂糖を混ぜた飲料、「punch(パンチ又はポンチ)」を指す言葉なのです。これが転じて調味料、タレとして使われるダイダイのしぼり汁も「ポンス」と呼ばれるようになったのです。
ポンス【(オランダ)pons】
1 ダイダイのしぼり汁。ポン酢。2 飲み物のポンチのこと。
大辞泉
「ポンス」の「ス」が「酢」を連想させることから、「ポンズ」と発音されるようになり、「ポン酢」の表記にいたったというわけです。
「ポンス」は酸味もあり、日本人には「ポン酢」という表記がぴったりしたということでしょうか。
最近、「ゆずポン酢」なるものがあらわれましたが、これでは「柚子(ゆず)の橙(だいだい)のしぼり汁」になって意味不明です。
「ポン酢」は、「すっぱいタレ」全般の意味しか持たなくなったのかもしれません。
したっけ。
目標を実行するか、しないかは別として、年の初めにその年の目標を立てる人は、多いんじゃないでしょうか?
みなさんは今年の目標は立てましたか?
ハアッ。もう半月も過ぎてから・・・。今頃・・・。
「一年の計は元旦にあり」って言葉を知らねえのか?そんなこたあねえよな。なんとも時期はずれな間抜けな質問じゃねえか・・・。
おまけに、目標を実行するか、しないかは別として・・・。はじめから実行しねえようなもんは、目標とは言わないんだよ。
ま、一応聞かれたから答えるがな。もう・・・、忘れちまったよ
。やだねえ・・・、忘れっぽくなっちゃって・・・
。
もう、この歳になったら今年の目標なんて大それたもんはねえよ。寂しいね
。
何事もなく無事に一年過ごせたら・・・、それが最高ってもんだよ。何事もねえ、一年無事ってことは大変な事だって、今にわかるぜ・・・。
「無病息災」、「無事之名馬」、「平々凡々」。ああ・・・、こんな言葉しか浮かんでこねえ。
バカヤローッ!・・・って言ってみても、歳には勝てねえ
。
したっけ。
「盃」は酒を飲む器のことです。大辞泉では「酒(さか)杯(つき)」の意と書いてあります。でも、盃は「さかずき」です。
文科省の「国語表記の基準・現代仮名遣い」によると、「表記の慣習による特例)」として次のように書かれています。
一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
≪例≫ せかいじゅう(世界中)、いなずま(稲妻)、かたず(固唾*)、きずな(絆*)、さかずき(杯)、ときわず、ほおずき、みみずく、うなずく、おとずれる(訪)、かしずく、つまずく、ぬかずく、ひざまずく、あせみずく、くんずほぐれつ、さしずめ、でずっぱり、なかんずく、うでずく、くろずくめ、ひとりずつ、ゆうずう(融通)、・・・
「杯」は「木」(き)と「不」との合わせ字で『説文解字』(許慎)には「杯」は「桮」が正字だとしているそうです。また、「杯」は「小桮」をいうとあるそうです。
『説文解字(せつもんかいじ)』は、最古の部首別漢字字典。略して説文ともいう。後漢の許慎(きょしん)の作で和帝のとき(紀元100年/永元12)に成立。叙1篇、本文14篇。所載の小篆の見出し字9353字、重文1163字。漢字を540の部首に分けて体系付け、その成り立ちを「象形・指事・会意・形声・転注・仮借」の6種(六書;りくしょ)に分けて解説し、字の本義を記す。
Wikipedia
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「杯」は曲げものの形で酒をいれる器であり「さかずき」・酒を飲む器のことです。「杯盤狼藉(はいばんろうぜき)」という言葉があります。この言葉からしても「杯」は、酒を飲む器だったことがうかがえます。
はいばん‐ろうぜき【杯盤狼藉】
[ト・タル][文][形動タリ]酒宴が終わったあと、杯や皿鉢などが席上に散乱しているさま。 「電気灯が―たる紫檀の食台(ちゃぶだい)の上に輝いている」〈荷風・腕くらべ〉
大辞泉
ですから、「さかずき」は本来、木の器だったようです。
「杯」の声符は「不(ふ)」です。「不」は花の萼(がく)の部分が垂れている形で、今はその意に用いない。実をつけて、ふくらむに従って「丕・否・咅」という形になります。
ですから、大きさは制限されません。相撲の賜杯を思い出してください。優勝力士が酒を飲む大きな「さかずき」を思い出してください。
「ぐい呑み(ぐいのみ)」は、酒をぐいと一口に呑める杯の俗称。
「ぐいっと掴んで飲む」からとか、「ぐいぐい飲む」からとも言われますが、お猪口よりも一回り大きな器を言うようです。また、湯飲みを小さくしたような・・・、ともいわれます。
日本酒を飲む場合に、徳利(とっくり)とペアで使うのは、だいたいお猪口の方ですね。徳利から注いで、ちびりちびりとお酒を楽しむ印象があります。
「ぐい呑み」は、ボトルや一升瓶から、日本酒をがぶがぶ飲むといった印象があります。
「お猪口(おちょこ)」とは、日本酒を飲むときに使う陶磁器製の小さな器で、飲み口が広く、底がすぼんだ形をした、ぐいのみよりは、ちょっと小ぶりなものです。
言葉の由来は、お猪口の方は、「ちょく(猪口)」が転じた言葉だそうです。
「ちょく」の語源はよくわかりませんが、「ちょくちょく」というような、ちょっとしたものを表す「ちょく」や、まっすぐな、素直なというような飾り気が無いことや、簡単さ、安直さを表す「ちょく(直)」と言われたりしています。
一般的には、お猪口の語源は「鐘(しょう)」の福建音・朝鮮音などの「チョング・チョンク(chong)」という言葉に由来すると言われているようです。
お猪口という文字だけを見ると、猪の口に形が似ているからという俗説もありますが、漢字の「猪口」は当て字なので、ちょこっと違うようですね。
さか‐ずき〔‐づき〕【杯/×盃/×坏】
《「酒(さか)杯(つき)」の意》
1 酒を飲むのに使う小さな器。多く、口が朝顔形に開いたものをいう。「―を酌み交わす」「―を干す」
2 「杯事(さかずきごと)」に同じ。「親分子分の―を取り交わす」「固めの―」
ぐい‐のみ【ぐい飲み】
1 ぐいと一気に飲むこと。「冷や酒をコップで―にする」2大ぶりの深い杯。
ちょく【×猪口】
1 日本酒を飲むときに用いる陶製の小さな器。上が開き下のすぼまった小形のさかずき。江戸時代以降に用いられた陶製の杯についていう。ちょこ。
2 本膳料理に用いる1の形に似た深い器。酢の物や酒のさかななどを盛る。
◆「猪口」は当て字。「ちょく」は、「鍾」の呉音、福建音、朝鮮音からなどの諸説がある。
大辞泉
盃・ぐい呑み・猪口どれも、大きさは違っても、目的は同じ「杯」のようです。
したっけ。
「湯を沸かすだって。水を沸かしたものを湯と言うんだ。湯を沸かしたら、水蒸気になってなくなってしまうわ。」
それはそうです。あなたのおっしゃることがいちいち正解です。
ゆ【湯】
水を沸かしたもの。万葉集16「鐺子サシナヘに―沸かせ子ども」
湯を沸かして水にする
折角の骨折りをむだにすることのたとえ。「湯を沸かして水に入れる」とも。
広辞苑
広辞苑にも湯は「水を沸かしたもの」と載っています。
「ご飯を炊く」という日本語は間違っている。炊いた結果が「ご飯」になるのであって、炊く前の状態は「米」だ。従って、ここは「米を炊く」と表現するのが正しい。
「クッキーを焼く」という日本語は間違っている。焼いた結果が「クッキー」になるのであって、焼く前の状態は「生地」だ。従って、ここは「クッキーの生地を焼く」と表現するのが正しい。
「家を建てる」という日本語は間違っている。建てた結果が「家」になるのであって、建てる前の状態は「建材」だ。従って、ここは「家の建材を建てる」と表現するのが正しい。
「ストーブを燃やす」という日本語は間違っている。ストーブを燃やしたら火事になる。燃料を燃やすのだから、「薪(まき)や灯油を燃やすと表現するのが正しい。
実は、この「お湯を沸かす」が間違いだという話は、江戸時代の滑稽本「東海道中膝栗毛」の中に登場します。
風呂に入るために湯を沸かすという発言に対して、「湯を沸かしたら熱くて入れない。水を沸かして湯にしてくれ」と答える、といった内容です。
勿論これは、洒落です。受けを狙っての会話です。「そうだ。その通りだ。」などといっては、大人気ないというもの。
日本語の中には、間違いが大手を振ってまかり通る、言葉の常識があるのです。
今日(1月16日)は「薮入りです」実家に帰って、ゆっくりお風呂に入ってはいかがですか。
「薮入りってなんだ?」とおっしゃる方は下記をご参照ください。
したっけ。