年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

日本缶詰協会 ④ 

2007年05月20日 | 福神漬
缶詰時報 ④ 続き
第二巻
福神漬の昔と今
陸軍糧秣廠 丸本彰造
それから,福神漬の切り方が日露戦争頃はすべて、細切であったが、近頃は大切の傾向になった。また味が塩味よりもあま味が勝ってきたようだ、そうして当時と比べれば材料が若干劣っているけれど,味は現代向きになって製缶技術は頗る進んできた、ことにラベルは非常に進歩して目を覚ますような如何にも食欲をそそる美術的なものの多いのに感嘆した、そして印刷缶が8割を占めていたも、余程ラベルに重きを福神漬においているように思われたのであります。
 元来缶詰は中身を食するので,中身がよければラベルに意匠を凝らし,費用かけることは無益のようであるけれど、福神漬はそのまま食卓にのせ、ラベルを眺めつつ,賞味することが他の缶詰に比べた場合が多いゆえに特に食味をそそる審美的であることがふさわしいことでこの意味において私は福神漬のラベルということには重きを置きたいと思います。

解説 すでに競争が激しくなっていて、缶の表面に美しいラベルを巻いたのでしょうか。ブランドによって味や品質にかなり差があったと思われます。 
コメント
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