年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

福神漬の成立年代

2007年06月08日 | 福神漬
明治後期産業発達資料 第339巻
大日本洋酒缶詰発達史
我が国の缶詰業が有事平時の食品としてようやく前途に明るい兆しが出たのは明治20年前後である。それ以前は惨憺たる結果で成功に至らないものがほとんどであった。明治14年に上野公園で開催された第二回内国博覧会に出品の過半は官製の商品で色々な試験をしていたものだった。缶詰は明治14年~15年はまだ試験的時代で、明治17年~18年に至って日本各地に小規模の製造者が現れ、日本人にあう食品が案出された。27~28年戦役(日清戦争)によって必要欠くべからざる軍食として缶詰業の発展をもたらした。

 福神漬は東京下谷池之端野口清衛門(商号・酒悦)創製に係わる。明治19年のころ云々、
 明治19年であるので福神漬は缶詰で製品化されても不自然ではない。まして、酒悦主人は近所で開催されていた内国博覧会に出品されている缶詰を見ていたはずである。
 福神漬創製の年号(明治19年)の出典の資料は大日本洋酒缶詰発達史から引用していると思われる。他に明治18年・14年などの諸説があった)
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