年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

昭和2年10月21日読売新聞

2007年08月27日 | 趣味としての漬物
昭和2年10月21日読売新聞
大根の知識
これから高くなり来月中旬安くなる
今八百屋にある練馬大根は大一本十銭位ですがこの大根は今月末になるとズット値段が上がり、十一月中旬になると今より今度は安くなります。これは麦の撒き時分になるのといま一つ大根の品切れ時分の関係であります。昨今の大根を『みのわせ』といい十一月の大根を『奥丸』『白茎』などといいます。
産地は何れも練馬農家は今月下旬になると麦の種まき時分で今の大根がすっかり品切れとなりまだ奥丸白茎などいうのも出ない。だから値が思いきって高くなるがそれを通り越すと奥丸白茎が出初めて安くなるのです。大根党はそんなことを知っておくことです。
 今では大根は遠距離輸送の発達で一年中品物は切れませんが、でも大根の旬は今でも11月からです。
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