年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

春節

2010年02月15日 | 築地市場にて
春節
今旧暦の春節の時期である。築地市場にもアジア系の人達の観光客が目立っている。この季節は中国にある漬物企業には厳しい後が待っている。世界を渡って安いコストで漬物を製造してきたので労働コストの上昇が一番感じるのもこの季節なのである。春節で帰省した人達が元の職場に戻らない時期である。台湾でもタイでも経験している。農村から漬物工場に来た人達がよりよい労働条件を求めて移動し行く。日本はデフレ不景気で職を今替えることは少なくなっているが緩やかなインフレが持続している中国では簡単に職場を替える。春節後の労働者の復帰率の歩留まりが次の日本の食料価格を占える。中国では一時的な金余りでニンニク等の価格が急騰しているがこの後どうなるかわからない。
既に中国の今後の労働賃金上昇で『らっきょう』の根切の仕事は嫌われて、高齢者か女子高校生の仕事となりつつあるという。このような事は日本でもあってまだ学生のための労働市場がない時代にあった。10年ほど前に聞いていた中国漬物工場の賃金が為替などの影響もあってすでに倍になったという。もし中国『元』が上昇すると人件費が急騰することとなる。安い野菜が中国から入ってこなくなり、他の国へ移動することとなる。
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