年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

香山栄左衛門上申書1

2012年07月20日 | 福神漬

福神漬を巡るエピソードを探ると浦賀与力の香山栄左衛門が老中へ出した上申書が気になってくる。何回か読んだのに史料としての重要性は気にせずいた。今回気になって都内周辺の図書館に所蔵してあるところを探すと、都立多摩図書館と足立中央図書館と品川区大崎図書館にしか下記の本は所蔵されていない。多摩は外部の書庫らしいのですぐに読めるのは2館しかないことなる。大崎図書館にいく。
大日本古文書 幕末外国関係文書之1 自嘉永六年六月至同年七月
香山栄左衛門上申書は嘉永6年6月となっているが実際老中の阿部伊勢守に提出した時期はこの本からは正確には不明である。この上申書の提出経路として浦賀奉行戸田伊豆守氏栄から老中宛に提出された。従って戸田が中身を検閲し書き換えを命じた可能性がある。戸田氏栄は徳川幕府の歴史を編纂した事業(朝野旧聞襃藁)に20年以上参加しているので後世に文献となる文章を脚色した上申書を提出したと考えた方がよいだろう。
コメント
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