食の砂漠という意味なのだろうか。多人種が集まるニューヨークの一角にアフリカ系アメリカ人が多数住んでいる地域がある。そこにあるスーパーは缶詰がうずたかく積まれていて生鮮野菜等は少ない品揃えという。所得が少ないため生鮮野菜等を調理するより、安価で高カロリーの缶詰を購入せざるを得ないという。そのため所得が少ないにもかかわらず、太目の人が多いという。
この話から、沖縄の話を思い出した。築地市場内であった小泉武夫さんの講演会で沖縄県は少し前には日本で一番長寿だった。しかし米軍の使用する物資から流出する安価な缶詰でゴーヤチャンプーを作る事が普及し、高脂肪高カロリー食となり、成人病が増え、今では日本一の長寿県ではなくなった。今は長野県である。
世界中から集まる缶詰は安いものが多い。牛丼の安さは副食の一部である漬物価格より安い。昔は貧乏人が痩せていたが今日は食のグローバル化で偏食が進み、太目の貧乏人が増えることになったのだろうか。