年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

肉食(にくじき)妻帯考という本から

2012年07月03日 | 築地市場にて

半年前ほどに読んだ本で肉食が明治時代にどのようにして仏教徒の中で容認されてきたかが書いてあった。生ユッケの問題で日本人の肉食の歴史が短いと感じる。生食文化の日本は世界基準からみると異端であって、さらに宗教者が堂々と飲酒し妻帯することを認められているのは日本しかないように思える。
 カタールのドバイの業者から日本人向けに漬物を輸出する打ち合わせの中でアルコールが禁止であることを知った。今の日本の浅漬けには保存料が使えないためアルコールを添加しているのが多い。この方法だとイスラム圏には輸出が出来ないこととなる。浅漬けを食べても酒気帯びにはならない程度だが表示している以上禁止であるという。実に厳密である。
 リーマンショックの後で輸出計画はとん挫したがワールドカップ開催のために研究だけは継続している。戦前の漬物には奈良漬け以外はアルコール添加の漬物はなかった気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする