年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

円朝ざんまい2

2012年12月23日 | 築地市場にて

三遊亭円朝の『七福神』関連の小噺は2種類ある。漬物『福神漬』に関連するのは『七福神詣』である。この小噺は円朝の最晩年の作品という。話は明治31年の設定となっている。
 円朝が付き合っていた当時の財界人が出ていて、その中に横浜富貴楼のお倉と浅田正文が出てくる。森まゆみさんの浅田の経歴はどうやら明治の財界人の経歴から取ったようで帝国商業銀行のことは書いていない。東洋移民、東武鉄道、日本郵船、明治製糖の取締役を勤めた財界人という紹介となっている。渋沢栄一、馬越恭平、安田善次郎、益田孝、岩崎弥之助、大倉喜八郎等が福人となっている。
浅田正文の住まいは今の横山大観記念館の隣にあった。不忍池が狭くなったのでイメージとしては道路の脇という感じだが当時は今より広く不忍池の端に住いはあった。明治22年頃の鶯亭金升の文ではかなり寂しい所ったようだ。
。明治13年と設定されている森鴎外の『雁』では主人公の出会いの場がほぼ同じ場所だがホンの少し道は異なる。明治の終わりころ池の端に住んだ横山大観は不忍池と岩崎邸よりのどちら道に玄関があったのだろうか?現地を尋ねると変な疑問が出る。
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