年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

円朝ざんまい 森まゆみ著から1

2012年12月22日 | 築地市場にて

最近再び円朝が気になってきて、再び『円朝ざんまい』を借り出す。七福神という落語をこの本で知った。明治31年と設定されているこの落語は前年の疫病の流行で不景気となった年から翌年に明るいのんきな話を作ったようだ。明治30年といえば伝染病予防法が出来た年であった。
 12月のこの時期となると初夢の話となるが今は宝くじしか初夢がないようだ。西川口の河鍋暁斎美術館に行ったとき、毘沙門天の絵を探していたとき、毘沙門天は初夢関連の絵が多かった。一説には『なた豆』は七福神の毘沙門剣を現しているといいう。暁斎は七福神を描いたものや宝船を書いたものが多い。これは年末に売り出されたものだろう。幕末明治の書画会という即興の絵画会は芸術家の年末資金稼ぎかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする