年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

同定

2013年10月08日 | 福神漬

辞書によると同定とは1 同一であると見きわめること。2 生物の分類上の所属や種名を決定すること。3 単離した化学物質が何であるかを決定すること。
 江戸時代小石川等に設けられた薬草園は中国から来た文献と実際の植物が同一であるか確認する必要がありました。長崎奉行だった時、筒井政憲がオランダ船に西洋の薬草,種子のを発注している文献があります。

長崎奉行だった頃の筒井政憲
1817年-1821年
宇田川榕庵の本草学の本を読んでいたら、遠藤正治さんの文章が気になった。『本草学と洋学』
15世紀の大航海時代の以後、ヨーロッパ列強のアジア、アフリカ、新大陸へ進出したことが植物の世界的交流をもたらした。有用植物からの植物性新薬がヨーロッパからもたらされ、旧来の薬の効果を見直すようになった。豊富な植物情報が植物の分類の必要性を生じさせ、植物分類学を生ませた。薬用植物学はわが国では本草学(ほんそうがく)と呼ばれ、中国からのいわゆる漢方薬に用いられる原植物の同定(どうてい)、類似植物の国内での探索から発達したものである。

福神漬に入っている『なた豆』の効能を調べた文献がなかなか見当たらない。明治時代にはどのような効能が信じられていたか不明である。口臭を消す効能が今の新聞に宣伝となっているが明治の文献には見当たらない。
コメント
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