年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

巷説天保水滸伝 山口瞳著から1

2013年10月14日 | 福神漬
巷説天保水滸伝 山口瞳著から
巷説天保水滸伝は著者の山口瞳氏が千葉県旭市飯岡町を尋ねるところから書き出しが始まる。飯岡助五郎が公権力の庇護の下の博徒として悪役となっているが山口氏と彼の先祖の関係から(小説血族)飯岡町に行って調べたようだ。飯岡町は江戸時代から九十九里海岸の東端にある漁港で鰯漁により魚肥生産で繁栄していた。三浦半島横須賀から飯岡に移住した飯岡助五郎は町にとっては恩人とも言える人だった。
 飯岡漁民の大量遭難で魚肥産業が崩壊の危機を迎えたとき、飯岡助五郎は三浦半島から漁民を移住させ、漁業産業を維持した。この飯沼町の外れの刑部岬下永井公園内に灯台があり、飯岡の町が一望できる。この灯台付近の地名は永井となっているが江戸時代は幕臣長井家の与力給地の一つだった。(出典船橋市史)飯岡町史によると長井家の飯岡の知行地は海蝕によって大幅に減っているという。江戸時代の飯岡の海岸線は今より何キロも先だったという。
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