韓国のフィギュァの選手の衣装が『たくわん色』と表現されて書かれていた。漬物のたくわんは大根に含まれている辛味成分が時間の経過で黄色く変化する。人工着色料のない時代は『うこん粉』を使って着色していたときもあった。
この着色という行為が広まったのは戦前の軍隊に納品している業者から始まった。戦前のたくわんを販売している業者は納品先が軍隊とか工場の寮しかなく、ほとんどの家庭では自家でたくわんを漬けていたという。都会でしか漬物を購入することはなかった。江戸では練馬の農家が肥料となる下肥(人間の排泄物)と交換で家庭に納品していたという記録がある。(練馬農業協同組合史)
韓国にたくわん漬が普及したのは日本人が多数住み始めてからという。それでも日本語にない発音のため気がつかない人もあるだろう。それだけ浸透しているともいえる。