今年になって始めての30℃超えの予報が出ている。TVニュ-スで予防という。すると量販店の売り場が熱中症の売り場に変わる。梅干が売れ始めるのはこのときからである。売り場面積が広がれば消費者に目に付くことが増える。これはレジ前の菓子類と同じで衝動買を誘う。それだけのことである。
漬物需要が減り、売り場が隅になる。そして売り上げが下がる。さらに店舗利益を考えると安い商材を高く売る。結局納入業者は中国産で対応した。それなりの品質の漬物は一時支持されるが他の商材と変えることが出来ず、売り場の季節変化の演出が出来なくなる。安さは強力である。今の漬物需要の低迷は安さに対抗できる工夫が途絶したことが原因である。長い不況で色々な工夫が試された。しかし成功例は聞こえない。他の食品がそれ以上工夫している。他業種からの参入もことごとく失敗している。
いま大手食品問屋が漬物に力を入れているが数年すると売り場の勢いが消えるはず。これはPB商品のように換えることが難しいからである。