築地で働いていた時、時代遅れの規制でシバシバ監督官庁から始末書を書かされ、理不尽と思いながらなんとか上申書を作文し過ごした。監督官庁の公務員もこの法律は時代遅れと認識していても、法律がある以上従ってもらわないといけないと言っていた。市場の規制で一番時代遅れとなってしまったのが開設都市とその周辺しか販売できないことになっていた。つまり東京都の人は川崎とか船橋などには表向き販売できないことになっていた。東京の一極集中非難ということで監査は厳しかった。これは戦前の大八車の時代にできた法律で2020年6月になってやっと緩やかになった。今豊洲では水産仲卸が500程度になったが(バブル時1300)都内の専業個人向け魚商の数は銭湯より少ないと思う。多くは届け出でして第三者販売である。合法化された取引形態で豊洲市場では個人のまとめ買いで築地のように市場内を個人客が闊歩する風景も間もなく見えるだろう。
衛生管理の厳しい豊洲は未来へ向かっているが時代遅れのアナログ法律がやっと変わった。あとは卸売会社の個人通信販売が規制で残る。仲卸では情報発信力と集荷力が弱い。しかし全国への影響が大きいので多分許可と認可は下りないだろう。
商物一致と第三者販売の規制を緩やかにした。税金で市場経費を補填しているのでコロナで財政が厳しい中央卸売市場は消えるかさらに自由な地方市場へ転換するだろう。