年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

八丈実記4巻・7巻

2020年12月24日 | 宅老のグチ
東京都の文化財で近藤富蔵著(八丈実記)という本がある。これは北方領土を探検し、エトロフ島に日本領土と記した柱を建てた近藤重蔵の息子の本である。息子は土地争いから殺人を犯し、八丈島に流された。そこで一念発起し、伊豆七島の記録を残した。当時の民俗資料として1級の価値がある。八丈実記4巻には八丈島に遠島となった囚人の名前が記載されている。
 嘉永3年10月末に逃亡者高野長英が南町奉行配下の与力たちによって撲殺された。表向きは自殺という。この時高野を匿った宮城(宮野)信四郎、松下寿酔・松下賢作は南町奉行遠山景元(金さん)の判決で遠島の処分となった。
 しかし、八丈実記の4巻と実記の用語索引のある7巻には3名の遠島処分された名前が見つからない。当時の八丈島行きの船は頻繁に出ていることは無いので他の島に行っている可能性があるのだがどの島へ行き、その後どうなったかの研究が消えている。かえって高野長英の妻子のその後の記録があるがこれも何か作り話のように思える。この件で東京都の公文書館か岩手県奥州市水沢の高野長英記念館に問い合わせするしかないのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする