年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

野菜が安いとイノベ-ションを破壊する

2020年12月11日 | 宅老のグチ
今野菜が極端に安い。理由はコロナによる飲食店需要の縮小と台風が今期は日本上陸が無く、生育に恵まれた。普通は外国人の就労支援で持っている日本野菜は何らかの収穫支援で農業が維持できたのだろう。
 多分今年の天気の状況から関東地方や野菜産地に大雪が降らない限り来年春先までは安い野菜となるだろう。ここ何年かの高騰した野菜で閉鎖野菜工場の施設稼働報道が目立ったがそろそろ倒産情報が多発する気がする。設備投資の減価償却のできない価格になっている。その時期はコロナ終息時期になるだろう。今は我慢して施設稼働しているが農協(政府)の支援のない野菜栽培は歴史から見ると消え去る。あのユニクロでさえ一時銀座でこだわりの野菜販売をしていたが消えた。消費者を納得させる栽培方法の無い野菜は価格暴落に勝てない。生協の野菜のウリは価格でなく有機とか無農薬神話で支えられている。多くの戦後の食の事故は生協の安心安全神話を支えている。
 長い間食の事故が無ければ消費者の関心は他の消費に向かい、食の関心と予算は削られる。この食の消費行動の変化は新規の参入を簡単にし、街を変化させる。コロナで店内換気という問題解決で道路に一時使用の許可が出た。築地の場外市場的風景で目新しさを感じる。
 農業は趣味としてするには良い仕事だが生業とするには利益が少ない。特に青果市場出しは価格競争が激しく、利益が出ない。やはり早朝収穫とかの鮮度とか完熟とかの市場野菜と差をつけないと安さに勝てない。特に不景気な今は価格が安いほど喜ばれる。半額になった野菜は高騰した時の野菜より品質が良いが消費量は増えない。ただ野菜の食卓にあがる回数が増えるだけである。
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