年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

パンドラの箱

2007年09月01日 | 宅老のグチ
パンドラの箱という言葉があります。ギリシア神話で、神々によって作られ人類の災いとして地上に送り込まれた女性パンドラが開けた箱である。「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」を意味する慣用句が生まれたといいます。
 漬物の原料原産地表示は時期が早く実施した気がします。農林水産省の戦後の産地育成策に加工野菜に対する配慮が足りなく、あまりににも生食用の野菜の振興を図ったため、加工業者は原料を確保するために海外に活路を探りました。
 今原料の表示が決まって既に国内で製造するより海外で製造する(主として中国)方が安く出来るので皆で向かいました。しかし、中国でも人件費等が上がり次第に安価に造ることが出来なくなり、更に為替が元高になる今製品の値上げを検討しています。
 原料原産地の表示の実施によって、漬物単価の下落と消費の落ち込みの酷さは、他の食品業界の人々の追随をためらわせています。原料原産地表示と言うことは『パンドラの箱』だったかもしれません
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする