今日は市民大会。
子供用のグラウンドとゴールを使用した8人制の壮年大会。
10月下旬に予選リーグを通過して、今日は準決勝と決勝。
去年、圧倒的な強さで優勝した我々のチームが断トツで優勝候補。
他のチームは、我々に一矢報いるのが精一杯・・・・・
と、我々だけでなく他チームの殆どがそう思っていた。
ところが、慢心なのか?
準決勝で、ミスをつかれて1点を失い、相手はそのまま貝のようにゴール前を固める。
こうなると、狭い子供用のゴールのネットを揺らすのは容易じゃない。
相手が打ったシュートは前後半を通して、その1点を奪った1回だけ。
圧倒的にボールを支配し、攻め立てるのだけれどバーやポストに阻まれ、
相手GKの神がかり的なファインセーブに遭い、ゴールをこじ開けられない。
相手は攻めて来ずに、1点を守りきる作戦。
そのまま、リードを許して20分間の短い前半が終了。
子供用の狭いグラウンドでは、相手との距離が短いために、
浮いたパスは相手の裏に落とさない限り、トラップした瞬間に距離を詰められて
パスコースを塞がれてしまう。いずれにせよ、コートが狭いので難しいです。
当然、ドリブルでは簡単に抜けない。
ハーフタイムに珍しく、ミーティング。
『ワンタッチを意識してボールを止めずにショートパス早く回せ』
『真中を固めているから、正面は無理。相手の裏を外からえぐって真中で合わせろ』
『セットプレーはゴールが小さいから基本的にファーサイドから狙え』
と、僕と参謀役のM宮が皆に指示を出す。
後半はその通りやっているつもりなんだけれど、言ってる傍から、
トラップしたところを狙われたり、苦し紛れのパスを出したりで、
シュートも枠を捕らえきれない。
やっとコーナ―キックから同点にして、後は1点を追加するだけ。
ところがそれも、ことごとく枠に嫌われたり、GKにはじかれたり・・・・
いつしか攻めも一本調子の早い攻めばかりになって、相手も慣れてしまった。
誰かがタメを作って、緩急をつけなくてはダメなのに・・・・
GKをやっていた僕は、イライラして味方を怒鳴ってしまった。
そして1-1のまま、PK戦で決着をつける事になった。
PK戦になって、僕は『負けた』と思った。
うちの方が圧倒的にテクニックもスピードもあるけれど、PK戦になると互角。
むしろテクニックがある分、小細工をして小さなゴールネットを揺すれない事が
過去にも何度かあったから・・・・・
結果は予想通り。うちは最初の1人が豪快に蹴ってねじ込んだ後は、
狙い過ぎて枠を外したり、GKにはじかれたりですべて失敗・・・・
PK戦は1-3で負けが決まった。
皆、2試合やる予定で来たのに、1試合で大会は終わってしまった。
でも、ゲームメーカーの郁也が居たとしても、結果は同じだった気がします。
いま思えば、いつも通り僕に点を取らせる「オーナータイム」にして、
ターゲットをハッキリした方が、却って相手が僕を意識する分、
スペースが作れたかな?って思ったり・・・・それも後の祭り。
PK戦は記録上は引き分け。うちのチームは結成から5年間、
このカテゴリ―の試合では負けた事が無いけれど、いつもPK戦になると負ける。
油断や慢心といった、メンタリティーの問題でしょうね。
でも『負けは負け』
弱いから敗ける。相手の方が強かったと言う事です。
それよりPK戦を含めた、相手GKのファインセーブを褒めるべきですね。
皆、茫然として帰ったところが、負けたショックを表わしていました。
『絶対』という言葉が、世の中に存在しないと言う事を知って、良い勉強になったでしょう。
これで、今年の目標にしていた『全てのタイトルを獲る』は早くも頓挫。
計画して居た新しいユニフォームを買うのは、暫く先にする事にしました。