簡単じゃないからこそ、『継続』することが大事なのだ

今日は3週間ぶりに劇団の緊急会合。
あえて稽古とは言わないのは、ちょっとした理由がある。

新型コロナウィルスの感染拡大で、公共施設での集会や
ライブ、芝居の公演などの自粛が多くなってきている。
チケットの販売も、快い返事がもらえなくて、みんな困惑している。
そこで今日は稽古を中止して、公演を行うかどうか？
劇団員の意見を集める会合になった。

今日は無理をして出席しないで良いという事だったので、
もしかして皆、来ないのかなと思っていたのだけれど、
蓋を開けてみれば、ほぼ全員が出席。

まずは財政的な問題を僕が作ったデーターで説明。
そして、御大T氏が作成した公演を中止する場合の条件は、
①政府または東京都から公演中止の要請がある場合
②劇場から公演中止の要請が出た場合
③東京芸術劇場の公演の大半が中止になった場合
④劇団員の家族が感染した場合
⑤劇団員に負担しきれない赤字が予想されるとき

僕としては何としてもやりたい。
29年も継続してきた劇団公演を中断した場合、
来年の公演も難しくなる気がしますからね。
でも、今日はほぼ全員が出席して、結論としてはやろうという事になった。
やっぱりみんな、芝居が好きで集まってきた仲間なのだと思いました。

現実としてチケット販売が難しい。
チケットの販売だけでは、座席数の9割を販売しても、
公演にかかる費用の6割にしかならない。
残りの4割を出演する劇団員の会費で賄っているのが実情。
昨年の出演者から離脱や退会者が4名出て、新たに1名が加わったけれど、
会費の収入は限られている。
とにかくチケットを買って頂くしかないのです。


劇団運営にかかわるようになって『継続』することの難しさを感じている。
簡単じゃないからこそ、『継続』することが大事なのだと感じているのです。