『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

自主練習(特訓)で気が付いた事

2024年11月28日 | 劇団ステージドア
今日は石崎先生にお願いして、最後の自主練習。
昼過ぎの15時から夜21時半まで、守山地区会館を借りてしっかりと練習。

前半は相手役の一人のOさんとの二人での練習。
こんなギリギリになって、先生のアドバイスを頂いて
初めて自分の役作りが根本的に違っていることに気が付いた。
今回の役は、人生にやる気を失った老人の男が、
50年ぶりに再会したダンス教師に誘われて、ダンスに参加するようになり
次第に生活が生き生きしたものに変わって行くという話。

僕はやる気のない男の心、というのが良く分からなくて悩んでいた。
先生のアドバイスは
『畜生!なんでこんなことを俺がやっているんだ!』
という元々やる気があった人間が、今の生活に嫌気がさしている状態だとい
う。
実は僕は人生でやりたくないことをやり続けた記憶がない。
理由は単純で「楽しくないから」。
仕事もつまらなければ、さっさと辞めて来たので転職も7回ほどしている。
そんな訳で、物事を嫌々やる事が無かった。

そもそも「嫌々やる」のはポリシーに反する事なので、
「どうせやるなら一生懸命やる」というのが僕の心情だった。
それで一生懸命になれないものは「好きじゃない」「楽しくない」ことだから
仕事も遊びも見切りをつけて、さっさと辞めてしまってきた。

つまり、この芝居に必要な主人公の気持ちが全く理解できていなかった。
でも、
『畜生!なんでこんなことを俺がやっているんだ!』
という状態が全く判らないわけではないので、仕事を辞める頃の
そういう気持ちを思い出したら、セリフの言い方も変わったのです。

先生に僕のそういった人生の話をしたら
「それで通用してきたんだから幸せだねぇ」
なんて言われてしまいましたが、返す言葉がありませんでした(笑)

夕方から、3人いる相手役のもう一人のSちゃんと選手交代で再び練習。
こちらは僕というより、Sちゃんの特訓。
Sちゃんの役はいつも元気で、行動派の女性。
僕はもっと元気に、事あるごとに僕をバンバン叩くような
「女版・がらっぱち」を要求していたんだけれど、遠慮していつも中途半端。
先生から声の出し方を含めて細かく指導されて、かなり要求に近くなった。
OさんもSちゃんも、芝居が変わって凄くテンポや流れが良くなった。
プロの指導者の凄さを見せつけられた感じで圧倒されました。

前回も含めて、石崎先生には多くの時間を割いて頂いた上に
そのたびに、演技が向上した手ごたえを感じさせていただいて
本当に感謝しています。
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