時化続きで今日は今週初の水揚げとなる。うちの定置網でカイユウセンニンフグが1個体獲れる。毎年獲れ、個体数も多く決して珍しい魚でもない。しかし一昨年まではこのフグを普通のセンニンフグと思っていた。だが、「黒潮の魚」という図鑑を手にしてそれをみるとここで獲れる個体がカイユウセンニンフグであることが分かった。形態を調べると確かに各鰭の鰭条数が少ない。センニンフグの成魚は体長が50センチ以上の個体が獲れるが、その若魚がこの個体と思っていた。若魚と成魚では姿形が変わる魚は多いので何とも思わなかったが、この図鑑にはその大きなセンニンフグをそのまま小さくしたような個体の写真が載っていた。自分としてはとても衝撃的な写真であったが、それを見ればここで獲れる若魚がセンニンフグとは別種であることに納得せざる負えない。カイユウセンニンフグはこの図鑑で新種として標準和名が提唱されたが、この名のカイユウとは回遊するセンニンフグという意味だと思っていた。だが、あとで分かった事だがこのカイユウは回遊ではなく、この図鑑の発行所の水族館「海遊館」から取って付けられたものらしい。何とも紛らわしい名であるが日本魚類学会で問題にならないのかと思いきや、この図鑑の著者には魚類分類学の大御所N氏が名を連ねている。誰も何も言えない状況であるので納得。ここ笠沙ではまだセンニンフグの幼魚・若魚を見たことが無いので、ぜひ獲ってみたいものである。
時化続きで今日は今週初の水揚げとなる。うちの定置網でカイユウセンニンフグが1個体獲れる。毎年獲れ、個体数も多く決して珍しい魚でもない。しかし一昨年まではこのフグを普通のセンニンフグと思っていた。だが、「黒潮の魚」という図鑑を手にしてそれをみるとここで獲れる個体がカイユウセンニンフグであることが分かった。形態を調べると確かに各鰭の鰭条数が少ない。センニンフグの成魚は体長が50センチ以上の個体が獲れるが、その若魚がこの個体と思っていた。若魚と成魚では姿形が変わる魚は多いので何とも思わなかったが、この図鑑にはその大きなセンニンフグをそのまま小さくしたような個体の写真が載っていた。自分としてはとても衝撃的な写真であったが、それを見ればここで獲れる若魚がセンニンフグとは別種であることに納得せざる負えない。カイユウセンニンフグはこの図鑑で新種として標準和名が提唱されたが、この名のカイユウとは回遊するセンニンフグという意味だと思っていた。だが、あとで分かった事だがこのカイユウは回遊ではなく、この図鑑の発行所の水族館「海遊館」から取って付けられたものらしい。何とも紛らわしい名であるが日本魚類学会で問題にならないのかと思いきや、この図鑑の著者には魚類分類学の大御所N氏が名を連ねている。誰も何も言えない状況であるので納得。ここ笠沙ではまだセンニンフグの幼魚・若魚を見たことが無いので、ぜひ獲ってみたいものである。