お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ナミダフグ

2007年04月11日 | 定置網

 今日は定置網でナミダフグが1個体獲れる。実はこのフグ、昔から毎年獲れ、ここでは普通種のフグであり、自分ではシッポウフグと思っていた。しかし、鹿児島大学総合研究博物館での同定結果がナミダフグであった。うちで使っている魚類検索図鑑は第1版であり、それでは明確な同定ができず、分布域でシッポウフグとしていた。だが第2版を見ると体側の縦帯のことが書かれており、シッポウフグではそれが不連続となっている。この個体は縦帯が明瞭で連続する。ここで捕れる個体は昔の写真を見ても全て連続している。さらに魚類学雑誌には胸鰭条数がナミダフグでは13ー15本、シッポウフグでは15-16本となっている。この個体を調べると14本であったので、やはりナミダフグとなる。シッポウフグの分布域が南日本となっているので、こちらもいつか採集して比較してみたい。
*後日、シッポウフグと再同定されました。
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