お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

またフリソデウオ

2008年04月12日 | 定置網

 今日は定置網で網を起こしていると水面をヒラヒラと泳ぐ銀色に輝く魚が目に付く。フリソデウオの幼魚である。傷つかないように急いで掬う。一応生かしたまま港に戻る。生かして置くと泳ぎ回り壁に体を擦り傷つく恐れがある為、本来なら傷つく前に絞めて標本用に確保したいところである。だが、今回は来週ちょっとしたイベントがあり、それに使いたいので生かしておく。フリソデウオはうちの定置網では今年初入網である。ところが漁協の定置網ではここ数週間で4個体も捕れ、うち2個体はすでに魚ボラの標本として登録済みである。フリソデウオは稀種ではあるがここでは毎年定置網で捕れる為、それほど稀種ではない。魚ボラにも既に標本として数個体登録されているので、今回の個体はそのイベント用に確保する。ところが結局は死んでしまい冷凍保存となってしまう。水族館へも生きた状態で何度か搬出したこともあるが、1週間以内に斃死している。今回も1週間後のイベントであるので、生かしておくことは無理があったかなと思うところである。イベント終了後、まだ標本として使えるようであれば魚ボラに持ち込み標本登録しようと考えている。
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