今日は定置網で見たことのない模様のフグを見つける。体の背面に暗色横帯があるのが大きな特徴となっている。また、体側には黒点が散在している。持ち帰り図鑑で調べるが良く分からない。体の背面に横帯があるのはクマサカフグのみ。また、体側に黒点が散在するのも当てはまる。この二つの特徴からクマサカフグの幼魚かなと思う。だが幼魚の為か胸鰭、尾鰭の特徴が出ていなく定かではない。クマサカフグはうちの定置網では昔、成魚を1個体捕ったことがあるだけで稀種である。細かい同定は魚ボラで行なうという事で魚ボラの標本用に冷凍保存する。
今日は定置網で見たことのない模様のフグを見つける。体の背面に暗色横帯があるのが大きな特徴となっている。また、体側には黒点が散在している。持ち帰り図鑑で調べるが良く分からない。体の背面に横帯があるのはクマサカフグのみ。また、体側に黒点が散在するのも当てはまる。この二つの特徴からクマサカフグの幼魚かなと思う。だが幼魚の為か胸鰭、尾鰭の特徴が出ていなく定かではない。クマサカフグはうちの定置網では昔、成魚を1個体捕ったことがあるだけで稀種である。細かい同定は魚ボラで行なうという事で魚ボラの標本用に冷凍保存する。
今日は定置網で幼魚2種目を見つける。これまた見たことのないカワハギ科の幼魚。だが、よく見ると眼のまわりが青く縁取られている。これだけでメガネウマヅラハギが思い付く。だが、体側には小黒点が散在している。この個体も眼が青く縁取られている以外は成魚の特徴と一致しない。ネットで調べると国立科学博物館のメガネウマヅラハギの幼魚の写真が見つかる。体色が少し違う感じもするが、多分間違いないだろう。メガネウマヅラハギはここでは稀種であるが、成魚を昨年の6月に魚ボラの標本用として確保している(ブログ 2007 6.5)。幼魚の情報が少ないと思われるので成魚を確保するよりも価値があるかなと思う。でも、幼魚は難しい。やはり魚ボラでしっかりと同定しないと別種の可能性も否定できない。この個体も魚ボラの標本用に冷凍保存する。
今日、定置網での3種目の幼魚。この魚は数年程前までは流れ藻の時期に毎年捕れ、普通種であり写真も数個体撮っていた。だが、自分では同定できないでいた。だが、魚ボラの先生と出会い、魚ボラの活動が始まってからは捕れなくなってしまった。自分ではとても気になっている種で、先生に出会って間もない頃写真で同定依頼したことがあるが、結局は標本がないということで未同定のままである。見た目にはシマハナビラウオかと思っているのだがそのシマハナビラウオは稀種。図鑑では尾鰭先端が尖っているが、この個体は丸いので違うかな。腹鰭が大きいのでエボシダイかなとも思うがエボシダイの尾鰭先端も尖っている。また、エボシダイ幼魚の写真は撮っていて、その写真を見る限りでは尾鰭がまったく違う。ちなみにエボシダイも近年捕れていない。残すはボウズコンニャクかな?いろいろと考えるもひょっとしてエボシダイ科魚類でなかったりして。
今日の定置網で4種目(最後)の幼魚。選別作業中、うちの従業員が見つける。これまた見たことのない幼魚であるが、この顔つきに大きな胸鰭、どこかで見たような気もする。持ち帰るが図鑑で調べても分からないだろうなと思い、同定は魚ボラに任せる。写真を撮るため背鰭を立てると長い棘が何本もある。このような背鰭とは展鰭するまで気付かなかった。こうなるとハオコゼ科が思いつく。魚ボラの先生が得意な分野かなと思うもフサカサゴ科ではないのでどうだろう。自分で調べるが幼魚ということもあり結局は同定できない。余計なことはせず、魚ボラの標本用に冷凍保存する。
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*Nature of Kagoshima Vol. 38, Mar. 2012でヤマヒメの幼魚として記載されましたが誤同定とわかり、ヒレナガハチオコゼの幼魚と再同定されました。