お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ハナビラウオ

2008年04月24日 | 定置網

 最近定置網内に小さなクラゲ類が増えてきている。そのような時にはイボダイ科やエボシダイ科魚類が捕れる。今日は最近良く捕れているシマハナビラウオの他にハナビラウオの幼魚を見つける。ハナビラウオなどエボシダイ科魚類の幼魚はクラゲ類につくことで知られており、さらに成長につれ深海へと生息域を変える。ここでも稀に若魚と思われる真っ黒になった個体が定置網で捕れることがある。だが、幼魚から成魚への体の移り変わりがよく分からず、また、資料があっても当てにならない感じがして同定できない。さらに体が非常に柔らかく弱い。そのため捕れる個体の鰭が傷んでいる場合が多く、正確な計数形質が分からない場合が多い。成長過程が分かる資料がほしいところである。
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ムスメウシノシタ

2008年04月24日 | 定置網

 今日は定置網でもう1種、ムスメウシノシタが捕れる。ムスメウシノシタは以前から捕れていて、写真にもいくつか収めていた。だがここ近年捕れなくなっていた。久しぶりに今週の初め、1個体捕れたので標本用に魚ボラに持ち込んだ。同定は直ぐにできたものの、図鑑には分布域が限られた地域のみが載っている。ひょっとして珍しい種ではないだろうかとなった。気になっていたところ、今日再び捕れたので自分用に写真を撮る。本当に珍しいのかどうかをネットで調べてみる。するとダイバーが撮影したムスメウシノシタの画像が出てくる出てくる。これを考えると分布しているが報告されていないだけのように思える。そういえばこの魚、成魚でも体長は10センチにも満たない。ということは市場に出回らない利用価値のない魚であり、目立たないだけのようである。
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