今日は魚ボラの日。という事で何か生ものを持って行こうと定置網で標本を探す。イソカサゴやヨソギ、マトイシモチ等など確保する。氷水に浸けて来たがイソカサゴはまだ生きていたので活かした状態で持ち込むことにする。魚ボラへ行くとイソカサゴは持って来たものの、冷凍物の中に入れて来たはずの生ものが無い。魚ボラを終え、帰宅するとしっかりと家の冷蔵庫に残されていた。今は家でも魚ボラ用の写真を撮っているので、持ち込み忘れた標本を撮影する。するとヨソギと思って確保した個体にどこか違和感がある。図鑑で検索するとやはりヨソギとなる。だが、吻の背縁が丸みを帯びているがヨソギの背縁とは何だか違う感じがする。ネットでヨソギの画像をたくさん確認するがどこか違う感じがする。となるとツラナガハギとなるのだろうか。でもツラナガハギは、検索図鑑では眼の後端が第一背鰭棘と鰓孔を結んだ線よりも後位置という事で違う。となるとやはりヨソギだろうか。家で写真は撮れたものの、結局は魚ボラに持ち込んで精査してもらわなければならない。魚ボラに標本を忘れずに持ち込んでいれば、こんなに悩まなくて済んだのだろうが、悩める標本を調べるのはそれはそれで楽しい事かな。
*魚ボラでツラナガハギParamonacanthus pusillus(Rüppell,1829)と同定されました。