お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今度はヨスジ?

2010年09月06日 | 定置網

 今日は定置網でまた、青いラインの入った黄色い魚を見つけ、取り上げる。見ると4本の青いラインの下にもう1本、鰓蓋や腹部など所々に薄らと青いラインが確認できる。これがあるという事はヨスジフエダイである。前回獲れたのがベンガルフエダイと同定された(ブログ 2009 11.27)ので、持ち帰り一応検索図鑑で詳しく調べる。検索図鑑では背鰭棘数がヨスジフエダイは通常10以下、ベンガルフエダイが通常11以上となっている。この個体の背鰭棘は11である。だが、ヨスジフエダイの計数は10~11棘となっているので11棘ではお互いに当てはまる。胸鰭は上部のみ黄色く、後は透明である。これはヨスジフエダイの特徴で、ベンガルフエダイでは全体が薄い黄色となると前回教えてもらっている。いろいろと考慮するとやはり今回の個体はヨスジフエダイの可能性が極めて高い。でも、自分で判断せずに最終的にはいつものように魚ボラで精査してもらおう。
*後日、魚ボラでヨスジフエダイではなく、ベンガルフエダイと同定されました。
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アイブリ

2010年09月06日 | 定置網

 今日はもう1種。アイブリの幼魚である。このアイブリの幼魚、今年は定置網で毎日たくさん獲れている。今までにアイブリの幼魚が纏まって獲れた事もないのだが、纏まったうえ、その状態がもう1ヶ月程も続いている。獲りつくしてしまうのではないかと心配になる程である。この状態がいつまで続くのだろうか。今は成魚に近い体色になっているが、獲れ出した1ヶ月程前は体色が白黒はっきりとした縞模様で、その魚がたくさん水面に集まっている光景は綺麗であった。その体色がだんだんと茶色くなっていき、成魚になるにつれ、とても地味な魚となってしまう。幼魚の体色のまま成長すれば、ブリモドキのように綺麗で水族館にいてもおかしくないのだが、水族館にいても地味過ぎて誰も気付いてくれないのではないだろうか。
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