お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ハナキンチャクフグ幼魚

2016年04月19日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え帰港し、市場での選別作業中に小さなハナキンチャクフグの幼魚を見つける。幼魚と言っても指先にちょこんと乗るサイズである。この個体からあの鮮やかなハナキンチャクフグはなかなか想像がつかない。だが、定置網では年間通して漁を行う事により、各ステージの成長を段階的に見て行く事が出来、不明な幼魚の種名がわかることがある。このハナキンチャクフグもそうである。このような種が不明な幼魚を写真に収め、それを色々と照らし合わせ、体側の模様の移り変わりを見て行き、成魚にたどり着くといった方法である。この方法でこのハナキンチャクフグの幼魚も種が判明した。魚は成魚と幼魚が似ても似つかない種が非常に多い。まだ判明していない稚魚・幼魚をこの定置網漁によって解明して行きたい。



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ウッカリなトラウツボ

2016年04月19日 | 定置網
 今日は定置網で小さめなトラウツボが獲れる。このトラウツボを最近探していたので標本用に確保する。実はここの定置網や市場で確保した魚を一度整理しようと魚ボラの学生から登録されている標本リストを貰っていた。それを見ると意外な魚がまだ標本登録されていなかったりしている。その1種がこのトラウツボである。トラウツボはここでは普通のウツボの次によく獲れる普通種である。だが、大きかったこともあるのかまだ標本登録されていなかった。という事で標本用に確保する為に探していた。今回はこれぞという位標本用に適したサイズであり、迷わず確保する。これを機にまだ標本登録を逃れている魚達を探さなければならない。

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リュウグウノツカイと熊本震災

2016年04月19日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、帰港するとお隣の定置網にリュウグウノツカイが入網したと教えてくれる。しかもタンク内に活かしてあり、かごしま水族館が受け取りに来るとの事。見に行くと、先日うちの定置網に入った個体と同じくらいの大きさであり、この個体も鰭や尾が揃っており、とても綺麗な状態である。先週、熊本・大分で震災があり、震災後にこの前獲れたリュウグウノツカイがその前兆だったのではとささやかれていた。そして今朝、テンガイハタの標本を頂いたばかりであり、それに追い打ちを掛けるようにこのリュウグウノツカイである。当然のようにこのリュウグウノツカイを見た仲買人などから震災との関連を聞かれる。だが、ここの定置網では毎年4月頃から6月に掛けてこのアカマンボウ目の深海性魚類が入網する時期である。震災が無かったとしても当然のように入網していたと思われる。だからこの時期に偶然震災が重なってしまったものと思われる。だが、海は謎だらけである。震災と全く関係が無いとは私も断言できないでいる。

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港内でテンガイハタ?

2016年04月19日 | 日記
 熊本地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
今日はいつも標本を提供して頂いている漁師さんにテンガイハタと思われる幼魚を標本用に頂く。話を聞くと、この個体を採集したのがいつも水揚げをしているこの港内という事で驚く。更に詳しく話を聞くとお孫さんが岸壁の下に見える小さな魚を釣ろうとしていると、下から凄い勢いでその魚を食べようと上がって来たそうである。それを急いでタモ網で掬ったらしい。テンガイハタやその仲間は主にプランクトン食と思っていたが、魚を襲ったという話は聞いたことが無い。更に魚を襲う時はあのシルバーの体色が真っ黒だったのでタモ網で掬うまでは何だかわからなかったという事である。何もかも今まで知らなかった話でありとても興味深い内容である。今度は自分の目で確かめてみたいものである。

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