お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

稀少種 マナガツオ

2018年04月12日 | 市場
 今日は水揚げ後、市場内を散策すると久し振りにマナガツオが1個体水揚げされている。マナガツオは昔、定置網で多くはなかったがたまに数個体ずつ獲れ値段も良く高級魚であった。だが、最近はその姿は見られなくなり、年に1~2度市場で1個体のみで水揚げされているのを見かけるだけとなっている。値段も高いので魚ボラの標本用にはまだ確保していないものの、いずれはどこかで確保せねばと思っていた。今回の個体は珍しくサイズが小さい。値段の高い魚なので少しでも小さな個体が欲しいし、これを逃すとまた今度出会うのはいつになるのかわからないので標本用に確保しようと決める。ところが確保したいと漁協職員に話すと最近では珍しいので相場がわからなく、更に1個体しかないので先取りすると値段をつけることができないと断られてしまう。だが欲しそうにしているとこの値段ならと提示してくれる。その値段が思っていたよりもかなり安かったので、更にこちらからその上の値段を提示すると商談成立。確保することが出来た。マナガツオには近縁種が数種いる。だが、同定は難しいので後は魚ボラの学生に頑張ってもらうことにする。
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