今日の定置網漁の操業中、海はかなり濁っており海中の様子は伺えないが、大きな白い物体が網の中に確認できる。イルカだろうか小さなクジラだろうかと網を絞っていく。すると独特な頭部の形状を確認。シュモクザメである。網を絞り上げるとシロシュモクザメとわかる。大き過ぎて厄介だと思ったものの、意外と暴れることなく船のデッキ上に揚げることが出来た。そのままにしていても尾を振るので頭部と尾をロープで引っ張り固定する。漁を終え帰港するとサメの息は絶えており、尾をクレーンで吊り上げる。大きなサメ類は内臓が大きく重量があるので水揚げする時は内臓を取り除かなければならない。腹部に包丁を入れると内臓と共に沢山の仔魚が出てくる。仔魚と言っても既に大きくまだ生きている。生きているので急いで海に放すと、普通に泳いで逃げて行った。一応、標本用に数個体は確保する。内臓を除去した状態で量ると106キロであった。
腹部から出てきたシロシュモクザメの仔魚達