お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

季節外れなフリソデウオ

2021年12月16日 | 定置網
 今日は定置網漁に出漁するが、潮が速く操業を断念し帰港。その後、市場で他の定置網船が戻って来るのを待つ。すると、いつも標本用の魚を確保してくれる人が乗る船が戻って来る。私を見るなり何か確保してして来た様な素振りをしている。見に行くと魚の入ったカゴの一番上にフリソデウオの幼魚がちょこんと乗っているではないか。フリソデウオは今はもう珍しい魚ではなく、特に今年の3月には次から次へと定置網に入網した(ブログ2021 3.6)(ブログ2021 3.8)(ブログ2021 3.11)(ブログ 3.12)(ブログ2021 3.18)。3月に多く定置網に入網したものの、今年は5年振りの出現であった。でも、出現する時は毎年3月から4月であり、今回の個体の様に12月の出現は初めてである。でも、考えてみれば昔は毎年5月に定置網に入網し風物詩的な感じであった。それが毎年出現することは無くなり、出現しない年も今ではある。更に近年では出現時期が少しずつずれて来て3月からとなっており、5月ではもう逆に珍しくなっている。最近は他の魚種でも出現時期が変わって来ており、環境の変化に伴うものだろうと察する。来週はクリスマスが来る。このフリソデウオは体色が白っぽく鰭は赤いのでサンタクロースと同じ色である。自分としては1週間早いがクリスマスプレゼントとして魚ボラの標本用に受け取る。



フリソデウオ幼魚
コメント
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