お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

砂まみれにホコリまみれなセレベスヒレアナゴ

2021年12月09日 | 日記
 先日の夜間採集で確保したセレベスヒレアナゴ(ブログ2021 12.4)。初採集なので魚ボラへ生きた状態で持ち込み、綺麗な標本写真を撮ってもらい標本登録してもらおうと家の水槽で蓄養している。だが、逆に死んでしまえば眼や体色は白濁してしまう恐れがあり、死んでしまう位なら直ぐに冷凍した方がいいのかと悩んでいた。だが、今は水槽内の海水温が上がる事はなく、干上がった砂の上で生きていた位なので酸欠の恐れも少ないと思い、大学へ行くまで生かしておこうと決断。水槽で蓄養してから数日間は大人しくしており、安心していた。ところが今日、仕事から帰り水槽内を覗くとセレベスヒレアナゴの姿がないではないか。水槽内に隠れる場所はない。排水のストレーナーに入ってしまったのだろうかと思うが入れる程の隙間はない。これはもう水槽外へ逃げたものと思われ、水槽周辺を探す。すると部屋の隅にホコリまみれのヒモを発見。手に取るとこれらしい。この個体を採集した時も砂まみれで水には浸かっていなかったので、ひょっとしてまだ生きているかもしれないので水槽内に入れてみる。だが、体のホコリは取り除かれたものの動き出すことは無かった。今回は水槽の上部はガラス蓋がしてあり、何処から逃げ出したのか不思議である。学生の頃、ウナギを飼育していて水槽から逃げられた事があったので、脱出防止の為、水槽内の水も半分にして水面を低くして逃げ防止の対策はしていたのだが。水槽内では隠れる場所を探している感じもあったので、塩ビパイプでも入れて隠れる場所を作っていれば良かったかなと反省。水槽横の本棚の裏に逃げ込んだら取り出すことが出来なかったので、そこへ逃げなかったのが不幸中の幸いである。体が傷付いていない事を願い、仕方なく冷凍保存する。

潮が引き、干上がった地面で砂まみれ状態で発見したセレベスヒレアナゴ



セレベスヒレアナゴ



水槽からの逃げ出し防止で水位を下げていたのだが



水槽から逃げ出し、ホコリまみれ状態で発見
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