今日は港へ行くが時化模様。それでも出漁し定置網漁を操業。するとホタテウミヘビを発見。だが、いつも見るホタテウミヘビよりも体全体が黒っぽく見える。ウミヘビ科の魚はよく知らないので一応確保しておく。仕事が終わり改めて確保した魚を見るがやはりホタテウミヘビとは違う感じがする。そうなると探しているミナミホタテウミヘビだろうかと思い魚ボラの標本用に確保し持ち帰る。ネットで調べてみるが意外とミナミホタテウミヘビの情報がなくわからない。ウミヘビ科を検索図鑑で調べるのは自信がないが一応検索してみる。すると鋭い歯がなく顆粒状であり、この時点でホタテウミヘビの可能性はなくなる。そして背鰭起部の位置よりミナミホタテウミヘビとなる。ホタテウミヘビとミナミホタテウミヘビの違いが今まで自分ではよくわかっておらず、標本は確保しても同定は全て魚ボラに任せて来た。今までに確保して来たホタテウミヘビの標本の中にミナミホタテウミヘビも混ざっていたのではないかとも思っていたのだが、薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)を作成するにあたりミナミホタテウミヘビの標本がない事がわかり、今まで見て来た個体は全てホタテウミヘビだったのだとわかった次第である。その為、ミナミホタテウミヘビはこの近辺にはいないのだろうとも思ったが、お隣の大隅半島では定置網から標本が得られているのでそれならこちらでも獲れるだろうとも思い探していたのである。今回ミナミホタテウミヘビを確保することが出来、これでまた薩摩半島沿岸の魚類図鑑の種数が1種増えたことになる。
大時化の中、定置網漁操業
ミナミホタテウミヘビ
歯は鈍く顆粒状で主上顎骨歯は歯帯をなす
背鰭起部は胸鰭中央上にある
後鼻孔の前後に肉質の小突起がある
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