今日は定置網漁でイタチザメが入網。今回もあまり暴れることなく船のデッキ上に揚げることが出来た。イタチザメは年に1・2個体しか入らないサメの仲間であるが、この個体で3ヶ月連続での入網となっており、先々月もブログで紹介(ブログ2022 3.14)したばかりである。イタチザメはどちらかというと南方系で、最近はこの周辺の海も南方化して来ている所があり、今後イタチザメが増えて行くのだろうか。この個体を取り上げた時に腹部が凄く膨らんでおり、お腹の中に子が入っているのではと思っていた。漁獲物の積み込み作業が終わり確かめようとイタチザメの元へ行く。まだ生きているので危ないが腹部を押して子が出て来ないか確かめる。すると腹鰭の脇にクラスパーを発見。腹部が大きいので雌個体と思い込んでいたが雄個体であるではないか。雄となれば腹部に何が入っているかが気になる。だが、そのまま腹部は開かずに水揚げとなる。今日の仕事が終わり、イタチザメの事を市場の方に聞くと、入札後腹部を開いたら鳥が6羽も出て来たそうである。鳥の種まではわからなかったが、恐らく定置網の中の魚をいつもダイブして狙っているカツオドリかカモメであろう。動きはいつもゆったりした感じにしか見えなかったイタチザメであるが、やはり狂暴なサメの仲間である事を改めて認識した次第である。
イタチザメ
網の中からナイフで切り刻んだような跡のあるマルソウダが出て来た。
恐らくこれもこのイタチザメの仕業ではないだろうか。
恐らくこれもこのイタチザメの仕業ではないだろうか。
腹部が大きく膨らんでいる
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