お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

残念だけどホッとしたアカグツ幼魚

2022年07月06日 | 日記
 今日は定置網の仕事で沖作業。暑さもあり結構疲れた感がある。仕事が終わり帰宅すると別件で電話があり、車で向かう。終えて帰宅するとまた呼び出しと疲れているがゆっくり出来ない状況。夕方になってしまうがまた電話が鳴る。すると今度はお世話になっている深海エビ漁の方からである。今年の深海エビ漁の初漁だったそうで見たことのない白いアカグツの様な魚が獲れ、持ち帰って来てくれたとの事。これは気になるし確保して頂いているので受け取りに伺う。向かう途中、もしも珍しい魚であれば今から大学へ走らなければならなくなると思い、珍しい魚であって欲しい反面、家での冷凍保存で済む魚であってもらいたいという思いと錯綜する。魚を受け取ると体型はアカグツ属であるが体色は白く、各鰭の先端が黒い。鰭先が黒いのはヘリグロアカグツである。ヘリグロアカグツはこのサイズでは体色がまだ白いのかなと思いながら帰宅。急いで調べるとネット情報で同じサイズで体色が赤いヘリグロアカグツの画像を見つける。となると何だろうかと調べるも体色が白いアカグツ属の魚が見つからない。これは珍しい種かもしれないので魚ボラの先生に写真を送り電話する。すると、直ぐに調べてくれてアカグツの幼魚ではないかとの事。大学にも同じサイズ、体色、模様の標本があるとの事である。という事でこの標本は冷凍で構わないとなる。普通のアカグツの幼魚とわかり残念であるが、今から大学へ走らなくて済むので安心する。疲れていて今から大学へ走る気力もあまりなく、明日の仕事の事も考えればこれで良かったとホッとする方が強い感じである。この個体を見ると鰭を立てる必要もなさそうなので、折角だから家で標本写真を撮る事にする。標本を弄ることなく写真を撮るも、これだけで疲れがドッと来る。改めて大学へ走らずに済んで良かったと思う次第である。








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