お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ヌタウナギ

2008年02月08日 | 定置網

 今週は火曜日から時化続き。今日は実に5日振りの網お越しとなった。定置網ではどこもサンマが大漁。カタクチイワシやサンマが大漁の時期に捕れるのがヌタウナギである。定置網内で掬い損ねた魚が死んで沈み、それを餌としてヌタウナギが網に入るのである。このヌタウナギ、5年以上前になるがここの海域で大量発生したことがある。その当時は定置網内の死んだ魚だけでなく、刺し網に掛かった魚も食べてしまい問題となった。掛かった魚の鰓などから体内に入り込み、内臓や肉を食い荒らす。被害に遭った魚はきれいに骨と皮だけが残り、ペラペラの無残な姿となっていた。だが、韓国でヌタウナギが高く売れることが分かり、ヌタウナギ漁が始まると1年で姿を消したのである。それからは定置網でポツポツと捕れる程度となった。死んだ魚だけを食べて掃除だけしてくれれば歓迎するが、この魚は粘液を出し、その粘液が網にへばり着き、それに魚が絡んでしまう。一度この粘液が着くと手では取り除くことができないくらい粘々していて厄介である。我々定置網漁業者としてはこの海域から姿を消してくれて本当に良かったと思うところである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 魚ボラ | トップ | チワラスボ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

定置網」カテゴリの最新記事