お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

リュウグウノツカイと熊本震災

2016年04月19日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、帰港するとお隣の定置網にリュウグウノツカイが入網したと教えてくれる。しかもタンク内に活かしてあり、かごしま水族館が受け取りに来るとの事。見に行くと、先日うちの定置網に入った個体と同じくらいの大きさであり、この個体も鰭や尾が揃っており、とても綺麗な状態である。先週、熊本・大分で震災があり、震災後にこの前獲れたリュウグウノツカイがその前兆だったのではとささやかれていた。そして今朝、テンガイハタの標本を頂いたばかりであり、それに追い打ちを掛けるようにこのリュウグウノツカイである。当然のようにこのリュウグウノツカイを見た仲買人などから震災との関連を聞かれる。だが、ここの定置網では毎年4月頃から6月に掛けてこのアカマンボウ目の深海性魚類が入網する時期である。震災が無かったとしても当然のように入網していたと思われる。だからこの時期に偶然震災が重なってしまったものと思われる。だが、海は謎だらけである。震災と全く関係が無いとは私も断言できないでいる。

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