お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

大アジ

2007年04月06日 | 定置網

 今日は漁協の定置網でブリが大漁。うちの定置網には大きなマアジが1尾。もう少しで1.5キロである。何年かに一度このような巨大アジが獲れる。よく肥えていて美味しそうであるが、ここまで大きいとどうだろう?

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カイユウセンニンフグ

2007年04月05日 | 定置網

 時化続きで今日は今週初の水揚げとなる。うちの定置網でカイユウセンニンフグが1個体獲れる。毎年獲れ、個体数も多く決して珍しい魚でもない。しかし一昨年まではこのフグを普通のセンニンフグと思っていた。だが、「黒潮の魚」という図鑑を手にしてそれをみるとここで獲れる個体がカイユウセンニンフグであることが分かった。形態を調べると確かに各鰭の鰭条数が少ない。センニンフグの成魚は体長が50センチ以上の個体が獲れるが、その若魚がこの個体と思っていた。若魚と成魚では姿形が変わる魚は多いので何とも思わなかったが、この図鑑にはその大きなセンニンフグをそのまま小さくしたような個体の写真が載っていた。自分としてはとても衝撃的な写真であったが、それを見ればここで獲れる若魚がセンニンフグとは別種であることに納得せざる負えない。カイユウセンニンフグはこの図鑑で新種として標準和名が提唱されたが、この名のカイユウとは回遊するセンニンフグという意味だと思っていた。だが、あとで分かった事だがこのカイユウは回遊ではなく、この図鑑の発行所の水族館「海遊館」から取って付けられたものらしい。何とも紛らわしい名であるが日本魚類学会で問題にならないのかと思いきや、この図鑑の著者には魚類分類学の大御所N氏が名を連ねている。誰も何も言えない状況であるので納得。ここ笠沙ではまだセンニンフグの幼魚・若魚を見たことが無いので、ぜひ獲ってみたいものである。
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魚ボラ

2007年04月04日 | 魚ボラ

 年度末は忙しく、今日は一ヶ月振りの魚ボラへの参加となった。今日は鹿大水産学部の1960年代の標本を整理する。60年代前半の標本が多く、自分がまだ生まれていない頃のものであるが保存状態が良かったのか状態が良い。その中にリュウキュウアユを見つける。リュウキュウアユは1988年に日本本土のアユと分類学上分けられたので、この標本はまだ分かれていない頃の個体であり、奄美大島産である。沖縄にも分布していたが1980年代に絶滅している。沖縄産の個体があればよかったのだが、やはりそこは鹿児島大学、鹿児島県産の標本ばかりであった。だが、今では奄美産も環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種毅僧爐箸覆辰討い襦この標本が貴重なものとならない事を願う。背鰭が長く、鰭立てをすれば普通のアユとの違いが分かりやすいが、すでにホルマリンで固定されていてできない。この標本は赤く染められていてこのような体色となっている。
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