津軽五所川原駅からは津軽鉄道で金木へ向かう。
あの津軽フリーパスで金木まで行ける。
冬はストーブ列車となるが、今は風鈴列車。
冷房が効いたきれいな車内。
アテンダントのお姉さんの髪にまめ絞り。
ねぶた仕様の装束で、客席を回り、あれこれ説明してくれる。
「鉄ちゃん・・・?」と、一人旅の私に、お姉さんが聞く。
決して鉄ちゃんではありませんが・・・。
りんごの赤い面には津軽の方言、緑の面はそれに対する標準語が書かれている。
風鈴は地元の津軽金山焼で造られた陶器製。
列車が揺れるとチリンチリンといい音色。
揺れなければ聞こえない。
田園風景の中、風鈴列車は金木を目指して走る。
途中の「かせ」駅のホームは紫陽花が満開だった。
廃車の列車はきれいにペイントされ、紫陽花とよくマッチしている。
津軽鉄道、集客に色々努力してる姿が垣間見られ、
「がんばってね」と声を掛けたくなる。
冬のストーブ列車、乗りに来ようかなぁ・・・。
金木でのお目当ては 津軽三味線会館でのライブ。
以前はもっと何回も演奏があったと思うが、今は11:00と14:00~の1日2回だけ。
11:00過ぎに金木の駅に着き、7分ほど歩いて三味線会館へ着いたが
すでに演奏が始まってから10分ほど過ぎていた。
会場はぎっしりと人が埋っている。
最後の「津軽じょんがら節」の演奏中、天井から紙ふぶきが舞い、目を閉じれば
まだ見た事のない津軽の冬が連想された。
向かいにある太宰治の生家「斜陽館」は、今回見学パス。
私など暑くてへばっているのに、この人達立派だわ。
津軽三味線を聴きたくて金木まで来たが、残念ながら聴きたい演奏ではなかった。
早々に金木を後にする。
五所川原に戻り、昼食を駅前のコミュニティカフェ「でる・そーれ」でと決めていた。
どれにしようか?どれもおいしそうで値段も安い。
ちょっと迷ったが、完熟トマトがおいしそうなシャモとまとシチューを注文。
とまとシチューの中は、たっぷりの野菜と売り出し中の青森シャモロック。
真っ赤なトマトにオニオンが効いたドレッシングがかかり、とてもおいしい。
この「でる・そーれ」、地元の食材を地元のお母さん方が作り提供しておられる。
去年もここで食べて大変おいしかったので、今年も絶対に食べようと思っていた。
ふ~満足して、JRで青森へ戻ります。